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レベル6 魔王が現れた!

「いや、ほんとすまん!」

「すまんこってす!」

「泉の中はパラダイス銀河!」


 突如現れた3人組は、イタリアーナの王子アルス殿下と、その護衛メリル、そしてアーメリカの騎士団長バドロスと名乗った。

 彼らも魔王討伐の旅に出ていて、北の岬の泉に飛び込んだらここに飛ばされてしまったらしい。


 そして魔王と間違えたアキレウスに丁重にお詫びをしていた。

 若干一名は何言ってるか意味不明だけど。


「いや、なに。よくあることだから気にしないでいただきたい」


 アキレウスが大人な対応を見せてはいるが、よくあったら大変だ。

 でもアキレウスの言葉に3人は明らかにホッとした顔をしていた。


 にしても王子なんて初めて見たよ。

 もっと威厳のあるものかと思ったけど、意外と普通の男だった。


「ところで、ここはどこなんだ?」


 アルス殿下が辺りを見渡しながら尋ねる。

 どうやらどこに飛ばされたのかわかっていないようだ。

 その問いに、全員分のお茶を用意していたジェームズさんが答えた。


「ホッホッホッ、ここがかの有名なゴリアテ島です」

「ええええ!? ゴリアテ島!? ここが!?」

「さようです」


 その言葉にメイド姿のメリルが叫んだ。


「うおおおおお、やったっス、アルスおうず! ここがゴリアテ島らしいっス!」

「すごいな! まさかひとっ飛びでラストダンジョンに来れるなんて思わなかったな!」

「さすがアルスおうずっス! 都合のいい展開にかけては右に出る者はいねえっス!」

「都合のいい展開とか言うな!」


 アリスお嬢様といい、このメリルと言う子といい、なんでみんな一癖も二癖もある人たちを引き連れてるんだろう。

 まあ、オレもアキレウスと言う変人と行動を共にしてるけど。




 その時である。


 突然、空が闇に包まれた。

 青い海が陰り、ゴロゴロと雷雲が広がり始める。

 そして、そんな雷雲の中から一人の男が舞い降りて来た。

 長い黒髪に黒いマント。

 見ただけでオレでもちょっとドキッとするほどの美しい男だった。


「ようこそ、皆様」


 そんな彼が低姿勢で自己紹介をした。


「わたくしは大天使ルシファーでございます」

「ルシファー!!!!」


 それまでチューブベッドに横たわっていたミカエルさんが起き上がって叫んだ。


「おや、ミカエルではないですか。こんなところで何をしているのです?」


 男がミカエルさんに目を向けて冷たく言い放つ。

 この二人、知り合いなのかな?

 と思ってたら、ミカエルさんが魔法の杖を取り出してルシファーと名乗った男に突きつけた。


「しらじらしいことを! あなたが魔界の調査に行ってから音信不通となったからやってきたのです!」

「ああ、そういえばそうでしたね。わたくしは魔界の調査に来ていたのでした」

「いったい今まで何をしていたのです!? ことと次第によっては容赦しませんよ?」

「まあまあ、落ち着いてください。実は皆さんにあるかたをご紹介するために来たのです。ミカエルがいたのは予想外でしたが」

「あるかた?」


 ルシファーがパチンと指を鳴らすと、人魚たちがコーラスを奏で始めた。

 さらにたくさんの動物たちが集まり、ダンスを始める。


 そしてそんな動物たちのダンスに混じって一人の金髪イケメンがゆっくりと登場を始めた。


 誰だろう?

 妙に威厳がある。


 金髪イケメンはオレたちの前に歩みでると、堂々と言った。



「フハハハハハ! よくぞここまで来た、人間どもよ! 余は魔王! 魔界の王にしてこのゴリアテ島の主でありゅ……ある!」



 突如登場した魔王は、いきなりセリフを噛んでいた。



つづく

次回で終わります

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