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第34話 夏計画(後編)

その日の夜、山岸さんから夏休みの予定が届いた。

本当にやりたいこと全部書いてある。


8月19日(土)秘密

これは何だろう。俺は気になって山岸さんに返信した。


「スケジュールありがとう。8月19日の秘密って何?」


「ひみつー!w」


答えになっていなかったが、これ以上聞いても答えてくれそうにもないので、一言だけ返信してベッドに横たわり天井をぼーっと見ていた。


気が付けば、そのまま眠っていたらしく携帯を見ると22時を回っていた。


そして、通知には2件の表示があった。


「起きてるー?」


(わらびっとのスタンプ)


「ごめん。寝落ちしてて今起きた!」


一時間以上前に来たLINEだったから、すぐに既読は付かなかった。


「今から、お風呂に入ってくる。」


追加でLINEを送った後、俺は風呂場に向かった。


1階に降りると、髪を乾かしていた母親が俺に気付きドライヤーを止めた。


「あら、起きてたの?呼んでも全然、返事ないから寝てるのかと思ったわ。」


「いや、寝てて今起きた。」


俺はあくびをしながら言った。


「あんた、そんなにだらしないと美羽ちゃんに見捨てられちゃうわよ!」


「え!は?べ、別に付き合ってないし!!」


母親の突然の言葉に焦ってしまった。


「知ってるわよ!あんな可愛い子があんたの彼女な訳ないわよ!」


「いや、そこまで断言されると、それはそれでムカつくんだけど…」


母親は俺の表情を見て、ニヤッと笑った。


「もういい!風呂入ってくる。」


俺は風呂場に向かい熱いお湯を頭から被った。、

ふと、LINEの返信が気になって頭や全身を急いで洗い髪の毛も乾かさずに部屋に戻った。


携帯を見ると返信が来ていた。


「いってらー☆」


俺は慌てて返信した。


「ただいま!」


既読はすぐに付き、返信が来た。


「え!早くない?お風呂入るって来てから10分経ってないんだけどw」


やってしまった。急ぐことだけを考えてたから時間見てなかった。

絶対に汚いとか不潔って思われてる。


「お風呂は出たけど、着替えとかドライヤーはこれからだよ!」


俺は咄嗟に思い付いた言い訳のLINEをした。


「えw服着てないってこと?裸でLINEとかウケるんだけどw」


いやいや、そうじゃないんだけど。

駄目だ。どんどん悪い方向にいってしまう。


「ごめん。とりあえず服着て、髪乾かしてくるね!」


「はーい☆」


実際、服は着てるんだけど今更、弁解してもな…とりあえず髪の毛は乾かそう。


俺は洗面台に戻り髪を乾かした。


「戻ったよ!」


「おかえりー!服着た?w」


「うん。着たよ!」


「えらいえらい!w」


山岸さんは完全に俺で楽しんでいるようだった。


「で、本題ね!夏休み最初の予定なんだけど、何の映画が見たいかなーと思って!」


あー、そういえば来週の予定は映画だったな。

ってか冷静に考えて山岸さんと映画とかやばくないか?


「俺、あまり詳しくないからちょっと調べてみるよ!山岸さんも見たいやつあったら教えて!」


「りょ☆せっかく一緒に見るなら二人とも楽しいのがいいじゃん?」


男女で見る映画って何がお勧めなんだ。

ほのぼの系?それとも恋愛系?いや、ここはあえてホラー系で吊り橋効果ってのもありだよな…


駄目だ。経験がなさすぎて何も思い浮かばない。


「山岸さんは普段、映画行くの?」


「うーん、あんまり行かないかなー。楓と行ったことあるけど、結局途中で飽きちゃって、別のところに移動したw」


もうそれ、映画行かない方がいいんじゃないと思ってしまった。

だが、せっかくの誘いを断る訳にはいかない!


「そうなんだ!俺も小さい頃に家族で行った記憶あるぐらいかな。」


「そっか☆じゃあ久々だから楽しみだね!」


その後もしばらく薄ーいところで映画の話が盛り上がり、後日お互いの見たい映画を3つ出し合うことになった。


「ってかもう1時じゃんw」


「本当だ!全然、時間気にしてなかった。」


「夏休みマジ最高なんだけど☆w」


「だね!」


なんかすごい子どもみたいなやりとりしてる気がした。


「そろそろ寝よっか?」


「えー!寝たくなーいw」


「肌荒れちゃうよ?」


「寝まーす!w」


でも不思議とこんなくだらない会話でも相手が山岸さんってだけで楽しくなる。


「また明日ね☆」


「うん、おやすみ!」


LINEを終えて、寝る準備をしている時に気付いた。

山岸さん、また明日って言ってたな。


そっか、明日も話せるのか。

そう思うと明日が待ち遠しくなった。

初投稿の作品になります。

社会人をやりながらの投稿なので不定期になりますが、最後まで書き上げられるように頑張ります。


いつかは書籍化やアニメ化なんて夢も見ていますが、素人なので温かいご意見だけでなく、厳しい意見もいただけると嬉しいです!


オリジナル作品ではありますが、その時に見ている漫画やアニメに影響されてしまうこともあると思います。すみません…


これから一生懸命書いていくので、読んでみて少しでも続きが気になったらブックマークや評価をお願いします!

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