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第27話 打ち上げ(前編)

「到着ー☆」


山岸さんは嬉しそうに言って列に並んだ。

10分ほどで順番が来て注文をした。


「私、PuruPuruチーズセットで飲み物はいちごミルクタピオカで!悠真はどうする?」


「あ、俺はPuruPuruスパイシーセット、飲み物は抹茶タピオカでお願いします。」


山岸さんに奢らせて欲しいと言われたが、流石に出してもらうのは悪かったので自分で払った。


今日はテーブル席が空いてたので、俺たちはそこに座った。

前は正面に座るなんて緊張して無理だったけど、勉強会でそれは慣れた。


「いっただっきまーす☆」


山岸さんは口を大きく空けてハンバーガーを頬張った。


「んーー!!!!美味しい!私、チーズ頼んだの何気、初めてなんだよねー☆」


山岸さん、幸せそうに食べるなー。

俺は山岸さんの可愛さについつい見惚れてしまった。


「あれ?悠真は食べないの?」


「あ、食べるよ。いただきます!」


俺はハンバーガーにかぶりついた。

黒胡椒が強めに効いたハンバーグとシャキシャキとしたレタス、それから甘めのマヨネーズの相性が抜群だ。


「美味しい!!」


俺は思わず声に出してしまった。

ふと、山岸さんの方に目を向けると俺の顔を見て優しく微笑んでいた。


「悠真、こっちにちょっと顔近づけて…」


「え…!」


「良いから早くー!」


「は、はい!!」


俺はよく分からないまま言う通りにした。


次の瞬間、山岸さんの中指が俺の口元に優しく触れた。


「はい☆もういいよ!」


「え、今のって…?」


俺は何が起きたのか分からず、ただただ胸が張り裂けそうだった。


「あ!ごめん!口にマヨネーズ付いてたから☆」


「え、ごめん。ありがとう。」


山岸さんはニコッと笑った。

そして、今度は俺の手元をジーっと見ているようだった。


「ねえ!それ、一口貰ってもいい?」


「あ、いいよ!」


「じゃ、交換ね☆」


俺と山岸さんがお互いのハンバーガーを交換した。


「んーーー!!こっちも超美味しい☆チーズもいけてるよね?」


「うん!美味しい!」


あれ?何か視線を感じる気がする。

ゆっくりと山岸さんの方を見上げると何か言いたげそうな顔をしていた。


「悠真…間接キスだね☆w」


「ちょ、ちょっと!何を急に!!」


「あははwこの流れ2回目なんだけどw超ウケる―☆」


山岸さんは俺で遊んでいるようだった。

悪い気はしない。むしろ今はこういうのを楽しんでる自分がいる。


俺は思い切って、仕返ししようと考えた。


「山岸さん!抹茶タピオカ飲んでみる抹茶の苦みとタピオカの甘さが凄い合うよ!」


「えー!飲みたい☆抹茶も気になってたんだよねー!」


俺は山岸さんにタピオカを渡した。

山岸さんが唇がストローに触れ、ゆっくりと抹茶とタピオカが口の中に吸い込まれていく。


「美味しい!もっと苦いのかと思ったけど、飲みやすい☆」


俺は意を決して言った。


「間接キスだね!」


よし!言ってやったぞ!…あれ?何も言い返して来ない。


「あの…山岸さん…?」


山岸さんは耳を真っ赤にして、下を向いていた。

え!何だ、この反応!思ってたのとだいぶ違う。ってか、超可愛い!!


「超ハズいんだけど…///」


「あ、あのごめん。まさか、こんな感じになるって思ってなくて!」


山岸さんは少し頬を膨らました。


「私がやるのはいいけど悠真は駄目!」


なんて理不尽なんだ…

でも、山岸さんの意外な一面を見れて少しだけ嬉しかった。


「ごめんごめん!もうやらないから!」


山岸さんは軽く深呼吸して息を整え席を立った。


「ちょっとトイレに行ってくるね!」


「うん。」


数分後、山岸さんが戻って来て、その後はしばらく会話を楽しんで気が付けば15時を回っていた。


「悠真はまだ時間ある?」


「うん、大丈夫だよ!」


「じゃあ、ちょっと行きたいところあるから付き合って☆」


俺たちは店を出て次の目的地へと向かった。

初投稿の作品になります。

社会人をやりながらの投稿なので不定期になりますが、最後まで書き上げられるように頑張ります。


いつかは書籍化やアニメ化なんて夢も見ていますが、素人なので温かいご意見だけでなく、厳しい意見もいただけると嬉しいです!


オリジナル作品ではありますが、その時に見ている漫画やアニメに影響されてしまうこともあると思います。すみません…


これから一生懸命書いていくので、読んでみて少しでも続きが気になったらブックマークや評価をお願いします!

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