表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生事件 ~女子高生が集団で異世界転生しました~  作者: りりちん
第二部 5歳になったよ!
25/49

第25話「こわいよー!」

 ママがお昼寝の時間だから、暇だなー。

 もうネバンゼリヨン転がしもいっぱいやったしー、お絵かきももういーしー、つまんなーい。


 ミレーニアこないかなー。


 アシェッタお姉ちゃんたちはがっこうだし。

 でも、わたしもつぎの年になったら、がっこういけるんだよ。ママが言ってた。


 たのしみだー。

 ミリナちゃんもたのしみだーって言ってた。


 お外いこーっと。

 ミリナちゃんのおうちにいけるかなー。

 でも、ママにひとりで行ったらだめだよーって言われてたっけか。


 言われてなかったかも。


 じゃあいく。いけるから。もうわかった。うちの前の道を、あっちにぐーっていく。そうするとある。もうわかってる。


 いってきまーす!


 おうちから左にいって、石の壁から出てる草をぱんちしてゆらす。この草はいっつも出てくる。たまになくなってるけど、すぐ出てくる。


 セントラルな地区にいったら、ざわざわしてた。みんな、なにか探してるのかな。宝さがしかもしれない。わたしもやるー。


 細い道はあんまりいったことないから、そっちにいく。


『あぶないよ』


 わあっ!


 べっくりしたー!


 急に、ひさしぶりに、頭のなかに声がしたから。そういえば、できるやつだった。


 ミリナちゃんも声でしゃべるから、頭のなかのやつはやってなかった。

 誰かなって思ったら、細い道のまんなかに黒猫さんがおりました。


「ニャー」


 頭のなかじゃないと、なんてゆってるのかわかんないね。


「あっ、ネロさんだ!」


 ネロさんです!


 何年ぶりだろー。

 ベイビーズのころに会っていらいだから、えっとー、十年ぶりくらいかなー。

 ネロさん、ちゃんといたんだね。


 でも、おっきくなってなかった。

 けっこう、ちいちゃい。前に見たときとおんなじ気がする。


「ネロさん、どこにいたの?」


「ニャー」


 あ、いみわかんねー。

 頭のなかでやるやつしないと。


『ネロさん、こんにちは』


『ユフィちゃん、こんにちは。こっちはあぶないよ』


『どうして?』


『ちかくに魔物がいるんだよ』


『なんでー?』


『かくれて、町にはいってきたから』


 えー、すごーい。なんでわかるんだろう。

 でも、魔物はみんなでやっつけるから、だいじょーぶだってママいってたよ。


 それに、パパのところの人たちが、やっつけるんだってきいたもん。だから、町のなかはだいじょーび!


『ユフィちゃん、あっちにいこう』


『なんでー?』


『ちかくに━━』


 きゅうに、わたしのまえのほうに、ぐわーんって黒いやつがじめんからでてきた!


 なんかわかんない。こわい。黒い、こわいやつがでた。


 やだー。やだー。やだよー。


『ユフィちゃん、とまってて』


 ネロさんがわたしと黒くてこわいやつのあいだにはいって、シャーッてゆった。ネロさんもこわいけど、黒いやつのほうがこわい。


 とがってるところ、いっぱいある。

 いやだー。いやだよー。


 うええええーん!


『光の壁っ!』


 うぐっ、びええっ、ネロさん、やっつけた?


 ピカーってなって、ぐっすんっ、およよんっ、ネロさんっ、黒いやつ、たおしたの?


 ネロさんいない。


 黒いやつもいなくなってる。


「うわあああーん! びええええーん! ずびびばびぶえええあーん!」


「ユフィっ! どうしたのっ、怪我は━━ない? どうしてこんなところに一人で……いえ、とりあえずそれはいいわ。怪我がなくてよかった、本当に……」


「フィレーナ! ユフィは無事かっ⁉」


「ええ、大丈夫そう。それより魔物は?」


「追っている。どうやら一体だけのようだ。すぐにカタはつくだろう」


「ぶええええー! びえええおーん! ママママママーっ! あああーっ!」


「よしよし、もう大丈夫よ。本当に……本当によかったわ、ユフィになにもなくて!」


 うわーん!


 びええーん!


 ばよえええーん!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ