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転生事件 ~女子高生が集団で異世界転生しました~  作者: りりちん
第二部 5歳になったよ!
24/49

第24話「しゃべるよ」

「じゃーん、ユフィちゃん、これな~んだ?」って、アシェッタお姉ちゃんがガッコーの帰りに、わたしのとこにきて、なんか見せてきた。


 これはなんだ?


 これはね、たぶんね、朝になると踊るお花。


「ぶー、違うよー。それはロックンロールフラワー。これはトーキングフラワー。くるくるねじって、元に戻るまでにしゃべったことを覚えて、お話しする花だよ」


 へー。いみわかんねー。

 でもなんか、すごそうなやつ。踊るやつは前におうちにあったんだけど、しゃべるやつは見たことなかった。


 めずらしい。


 アシェッタお姉ちゃんがお花をねじねじした。


「はい、なにかしゃべって」


「パパのおならでみんなしぬかもー」


「あははっ、おもしろい━━見てて、こうやって花のうしろをポンポンって叩くと」


『ハイ ナニカシャベッテ パパノオナラデミンナシヌカモー』


「あ、わたしの声も入ってた。ね、おもしろいでしょ?」


 なにこれー。すごい、おもしろい。こんなのはじめて見た。前にあった、踊るやつよりいいやつだ。たぶんお高い。


「これ欲しい?」


「うんっ、ほしー!」


 このおもしろさは、いつまでも遊べる。だからほしーって思った。くれるのかなー?


「じゃああげる。学校で配ってたやつだから、うちはフェリコットの分もあるから。これはユフィちゃんにプレゼントするね」


 やりました!


 だからアシェッタお姉ちゃんって、いいんだよなー。好きー。

 ミレーニアより気が利く。

 好きー。


「じゃあまたねー。宿題ない時に、遊びにくるからねー」


「うん。ばいばーい」


 アシェッタお姉ちゃんとフェリコットちゃんのおうちは、あっちのほうにあるの。

 すぐ近くの、あっち。


 この、しゃべる花はすごくいい物だ。

 いい物もらったなー。ママに見せよう。


 玄関ちゃんと閉まってなかったから、頭でどんってやったら扉開いたよ。

 おもしろーい。


 ママはもうお夕飯のしたくだから、あっちにいる。

 ごはんつくる場所。

 これ見たらなんてゆーかな。

 踊るやつよりいい物だから、よろこぶかもしれない。


「ママー、これもらったー」


「なになに? お、ロックンロールフラワーかな」


「えへへー、ちがうんだよー」


 やっぱり、わかんなかったか。わたしもわかんなかったから、ママもわかんなかった。しゃべるやつは、うちにはなかったから。


「これはー、踊るやつじゃなくてー、しゃべるやつー」


「へー、そんなんあるんだ。誰にもらったの?」


「アシェッタお姉ちゃん」


「そう、よかったねー。今度アシェッタちゃんにお礼しなくちゃね。せっかくもらったんだから、大事にしなさい」


「うん。これ大事なやつになった。パパきたら遊ぶ」


 ネバンゼリヨンを転がして遊んでたらパパ帰ってきてごはんになった。


 ママがあっちに行ってる間に、パパにお花みせたらおもしろがったから、遊ばせてあげよう。


「へー、すごいのもらったねー」


「うん。アシェッタお姉ちゃんだから、くれるの。

 こうやると、しゃべるの」


 お花のうしろを、ぽんぽんしたよ。


『ハイ ナニカシャベッテ パパノオナラデミンナシヌカモー』


「えっ、ちょっと、これ、ぼくのこと?」


「あははははー、さっきのやつだ!」


 新しいのおしえてなかったから、さっきのやつしゃべった。


「ひどいよユフィ、みんな死なないよぉ」


「わたし死ぬよ!」


「いや、死なないから……そんなに臭かった? ごめんね」


 パパは気をつけますってゆったけど、どうやって気をつけるのかなー。

 へんなのー。


 このしゃべる花はわたしの大事なものだから、おたからの箱に入れておく。あ、でもお水やらなくちゃだから、出しておく。

 おたからの箱に、水はだめだから。


 窓のところに置いておこーっと。


 うん、ちょうどいい。

 かざりとなっている。センスがいい。

 やっぱりわたしは、パパとはちがうんだなーと思いました。でも、またパッチンコロンのぬいぐるみはほしいなー。センスはないけど、おもしろいから、いい。

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