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転生事件 ~女子高生が集団で異世界転生しました~  作者: りりちん
第一部 生まれたよっ!
18/49

第18話「待ちに待ちました」

 ついに、ついにこの日がやってきました。

 ミリナです。

 ミリナちゃんのおうちに、行くことになったんです。

 それってつまり、わたしとミリナちゃんが超絶仲がよろしいのですよってことを、ママがちゃんとわかってくれていたから。


 それに、ママもミリナちゃんのママとは仲よくしたくって、ミリナちゃんのおうちに行こうって思っていたみたいなの。


「いいの、わたしもついてって?」

 よそ行きの格好をした、オサレなミレーニアさんがママにききます。


「もちろん。セラさんには言ってあるし、同世代だからあんたも来てくれたほうが、盛り上がるだろうし」


「ま、そーゆうことなら」


 オサレなカッコのミレーニアさんは、やっぱりはじめましてのおうちに行くから、そーゆうカッコなんですよね。

 だってうちにくるときは、あんまりオサレなカッコではきませんですもの。

 ね、ミレーニアさん?


「なんだろ……ユフィたんになんか言われた気がする」


「大方、あんたのその姿みて、いつもと違うじゃねーかって思ってるんじゃない?」


「マジ? ちょっと気合い入れすぎた?」


「でしょう。男に会いに行くわけでもなし、ちょっとズレてるわね、ミレーニア」


「マジか……着替えてこよっかなぁ……」


「ダメ。もう時間ないし、約束に遅れるなんて失礼、できないわよ。ほら、もう行くよ」


 ママの抱っこひもにがっちりぴったりしたわたしは準備おっけーです。やさしい天使の履き心地オムツもそうちゃくしているから、見えないところもばっちしなんです。

 えらいでしょ。


「あー、セラさんに変に思われたらどーしよ」ってミレーニアさんは心配して、わたしのおうちを出ました。


 でもママに「早めにミレーニアという人間を理解してもらえるって考えたらいいじゃない」と、フォローっぽい、フォローじゃないことをいわれてしょんぼりちゃんになりましたとさ。


「あら、お友達同士でおでかけ? いいわねー、おばちゃんもあと二歳若かったら━━」


 と、これはお隣のヘッパーおばさんいちりゅうのジョークなんですよ。


「二年前だったら一緒に来てたんですか、あははっ」ママはおもしろおかしかったんです。


 ミレーニアさんはにが笑いだけど、ママはにがじゃない笑いなんです。だって、おもしろかったから。


「行ってきます。夕方には帰りますね」


「はいはい、夕方でも夜でも二年後でも、いつでも帰ってきな」


「あははっ、二年間もどこ行くの、わたしたち」


「あ、ユフィたんも笑ってる。フィレーナが笑ってるからかな」


「いや、意外と理解して笑ってるかもよ」


「あー、なんかそんなこと言ってたんだっけ、族長さん?」


「どこの部族の━━元魔術師協会の会長よ」


「そうそう。ユフィたん天才説。わたしも同意するわ。天才かどうかはさておき、ユフィたんのキラキラおめめって、なんか他の赤ちゃんとは違うよね。理知的っていうか、まあ、ぶっちゃけ超絶ベリキャワってことなんだけど」


「ありがとうミレーニア。やっぱりあなたが大好きよ。ダンナが死んだら、再婚しましょう」


「いいねー。いいのか? まあ、いいか。一緒にユフィたん育てようね。って、なんつー約束をしてしまったんだ、わたしは!」


 なんだかミレーニアさんがえらくこんらんしとりますけど、でも、わたしもミレーニアさんに育てられるのは、やぶさかではありませんね。

 そういわれると、嬉しいです。


 ミリナちゃんのおうちは北地区にあるみたいなんです。

 ちょくせつ北地区にいける道もあるみたいなんだけど、いったん中央区をけいゆするいきかたをえらんだみたい。


 大通りの路上でしょーばいをしている、しょーばいおじさんが大声をだしています。

 うるさいです。


「らっしゃい、らっしゃい、どろだんごー、あまくておいしいどろだんごー、あっ、そこゆく美人のおねーさんがた、今日のおやつにいかがですかー?」


「美人のおねーさんがたって、わたしたち?」


「こっち向いて言ってるじゃん。うしろに誰もいないし、そうなんじゃない」


「いやー、美人かぁ。まあしってるけど、こんな道の真ん中で、そんな堂々と言われると照れるよねぇ」と、ミレーニアさんはてれました。


「せっかくだから買っていこうか。セラさんへのお土産にもなるし」


「そうだね、なにしろ美人のおねーさんだからねぇ……え、わたしが買うの?」


 ミレーニアさんが自分で自分を指差して、目を丸くしました。なんだかかわいい表情です。


 ママの無言の圧力に負けて、ミレーニアさんはどろだんご屋さんからどろだんごを買っていました。


 どろだんごは名前は食べられない感じだけど、ちゃんと食べられるやつだから大丈夫なんです。

 おいしいあんこの玉なので、そーゆう名前なだけなんだって、聞いたことがあります。まあ、ママミルク派のわたしは、まだ食したことがありませんのですけどね。


 お土産もゲットしたわたしたちは、約束の時間もせまってきたので、北地区にあるミリナちゃんのおうちへと急ぎました。

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