第13話「みんなでお買い物です」
「悪いねミレーニア、ユフィのお買い物に付き合わせちゃって」
「いえいえー、将来的に必要になることもございますからね、勉強よ勉強」
わたしとママとミレーニアさんは、ベイビーズ御用達のベイビーズ専門ショップな<アカチャンポンポン>にお買い物にきました。
お服屋さんでお服をながめて、ママは買わなかったみたいですけど、ミレーニアさんがお服を買って、おいしいたべもの屋さんで食べるものを食べてから、みんなでここにきたんです。
「うっわ、赤ちゃんの服ってこんなにするの?」ミレーニアさんが、びっくらこきました。
「それは高いやつ━━ユフィはもっとカジュアルな衣装が好きなのよ」
「いやいや、赤ちゃんのでカジュアルもなにもなくない? みんな同じに見えるけど……」
「生地が違うんだとさ。なんたらシルクとか、やたらご大層な材料が使われてるらしいわよー。あんまし興味ないけど」
ママは本当に興味がなさそうですが、だからってわたしにボロ布を着せているわけじゃありませんよ?
ちゃんとした、ベイビー用のやわらか素材で着心地グンバツのお服を着せてもらっているのですもの。ママは、ムダにお高いものはいらないよって、そう言っているわけなのです。
わたしもそう思います。なんたらシルクなんて、ねがいさげざるをえません。
「あ、あった━━超高級やさしい天使の履き心地オムツ!」
「っておい! オムツにお金使ってたわけ?」
「当たり前じゃない、ユフィのかわいいかわいいお尻がスレちゃったりしたらどーするのよ?
責任取れる?」
「えー、なんでわたしが……なんの責任を……」
でました!
お待ちかねの<やさしい天使の履き心地オムツ>です!
わたしはこのオムツが大大だーい好きで、うれションをするくらい大好きなんですよ。
履き心地グンバツ。ふんわりやわらか、お漏らしジョートーの最高級赤ちゃんオムツとしてゆーめいな、すごい商品なの。ママはこれを買うためにきたんですね。
わたしはとってもうれしいです。
今つけているフツーのオムツは、まあ、悪くはないんですけど、やっぱり履かされてる感がつよいんですよねー。
それにくらべて、天使の履き心地オムツはその名の通り、天使さんのようなやさしくてしっとりさらさらな、えもいわれぬかんしょくのしろものなんです……しっとりした感じなのに、さらさらーっとしていて、不思議なふんわり素材なんですってばよ。
「五十枚入りで四千六百ネン━━なんかこれだけやたら高いわね……他のと全然違う」
「当然よ。ユフィのお尻を任せるんですもの、これくらいの物じゃなきゃ、とても任せられないわ」
「あのフィレーナがこんなんなるなんて……子供、恐るべし━━」
ミレーニアさんがおそるべしって言いながら、ママとわたしとご一緒に、お会計の列にお並びします。
ベイビーズのお店なんですが、意外とベイビーズのお姿って、見ないんですよね。たぶん、ママさんパパさんだけがお買い物しにくるからなんでしょうか。
ミレーニアさんはなにも買うものがないのになんでお並びしているのかなぁって思ってたら、ベイビー用のビスケットを持っていました。買うみたいです。
わたしの視線に気がついたミレーニアさんは、ちょっと恥ずかしそうにして「これ、美味しそうだったから……ね?」と、笑いました。
確かにおいしそーですが、わたしはまだまだママミルク派の人間として、ビスケット派の人間とはたいりつする立場にあるんですよ。




