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プレリュード - 1

油断した!油断した!油断した!


ワープホールから抜け出したその一瞬、私の認識外から突如として奴は襲い掛かってきた。そいつはこの暗い宇宙の海の中に悠々と泳ぎまわる怪物、我々人類の敵であるノウズと呼ばれている存在だった。ノウズはワープホールから抜け出し自動運転から手動へと切り替えるそのわずかな隙の間に現れた。

なんの悪い冗談かと思った。しかしそう感じている暇もなくノウズは私の宇宙船に飛びつきすぐに侵食を始めた。

ただの一巡航艦である私の船では取りつかれた相手への対処は難しく、コントロールもそのほとんどを失われた船を前に私は死を覚悟した。



その時


アラーム響き渡り赤く染まった艦内から一つの美しい惑星が目に入った。

青々とした星にところどころ薄い雲が張っているその星は、私たち船人が夢見たロストエデンを思わせた。私はすぐさま舵を握りしめあらゆる手を使ってその惑星へと舵を切った。もしあそこに大気があるのだとしたら、墜落させることによってこの化け物を滅することが出来るかもしれない。例えわが身が滅ぼうともノウズ一匹を倒せればそれは無駄死にでは無いのだ。それほどの強敵にこの好機、逃す手はない。



いっけぇぇぇえぇぇええええええええええええええええええ!!!!


大気圏に突入し機体に火が付く。徐々に熱くなる艦内に私は勝利を確信し、大きな物音と同時に私の意識は途切れた。








その日、空から二つの星が眩い光を煌めかせ大地に降り注いだ。その一つは火山へと落ち、そのまた一つは人里離れた森の奥深くへと落ちた。本来ならそれは誰に気づかれることなくいつか誰かが見つけるその日まで忘れ去られる出来事だっただろう。


しかしそれは偶然にもその直後に訪れることとなる。

切り立った高台の上でその夜、静寂な暗闇の中で一人見張り番をしていた少女は空から落ちてきた星を手に入れるべく寝ていた仲間をたたき起こし、一人森の中へと飛び込んでいった。


それが彼女の人生を今後大きく変えることになるとは思いもせずに……。

とりあえず完走目指して頑張ります。

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