第4話 いや、悪魔だろ!
「いま戻りました~、さっきのお客さん初心者さんで契約もまだでしたよ、
何やってるんですか社長~」
「え?まじか!悪い悪い、そうか契約もまだなのにこの店にたどり着いたのか、
何も言ってこないから経験者かと思っちゃったよ、
受け答えも割とスムーズだったし、
名前も隠してたみたいだから、向こうで大暴れしてる人かと思ってたwww」
「笑い事じゃないですよ、もう、ちゃんと仕事してくださいよね」
「まぁ何事もなくてよかった」
「それは私がちゃんと仕事したからですよ」
「そうだな、ご苦労さん、今日は初心者が二人かぁ」
「他にも、初心者の方がいらしたんですね!」
「うん、そっちも契約まだだって、まぁオプション結構つけてったから、問題なしでしょう、
オプションの時の砂時計も付けてくれたし、ありがたいことだね。」
「へぇ~時の砂時計ですか、確か1分を1時間に伸ばす、3分時計でしたよね?」
「そうそれ、そのうち、相手してもらうかもしれないから、よろしくね」
「はーい、契約前の方が2人てビックリですね、なんてお名前ですか?」
「近藤様だよ」
「近藤さん?兄弟か何かですかね?」
「違うんじゃない?イチゴさんを呼んだ方は、たぶん偽名だし。」
「そうでしたね、じゃぁ偶然ですね。」
「うん、まぁ知り合いかもしれないしね、なんで初心者で偽名なんて使ったんだろうね?」
「自分の名前が好きじゃないとかですかね・・・あっそういえば、」
「ん?どうした。」
「デリバリーヘルスと間違えたみたいなことは、言ってました・・・」
「・・・それだね、変なことされなかった?」
「はい、大丈夫ですよ、紳士な方でした。」
裸は見せられたけど、まぁ悪意は無かったみたいだし・・・
「そう、それはよかった、次からは気を付けるよ。」
「はい、お願いしますね。あと、・・・お店の名前変えません?」
「え?なんで?かっこいいじゃん、不満?」
「そうじゃないんですけど・・・」
それっぽい名前って言われてから、気になるようになってしまった、なんていえない・・・
「じゃぁいいじゃない、僕結構気に入ってるし」
「そうですか・・・それでは上がりますね、お疲れさまでした。」
「はい、お疲れさまでした。」
なにかあったのかな?今まで店の名前変えてくれなんて言ったことなかったのに、
いいって言ってるし、いいか、仕事しよっと。
~数時間後~
「ただいま、戻りやした!天使のレモンちゃんで~す♪」
「いや、悪魔だろ!」
「いや~ん、冷たいんだから、私の心は天使なの、あと見た目も♪」
「そうですか、今日はお疲れ様でした、帰って下さい。」
「だ~か~ら~冷たい~」
「はぁ、どうでしたか?近藤様は」
「うん♪とっても強くなるよきっと、すぐレベルも上がると思う♪」
「そうですか、それは良かった、それに珍しくオプションを多く付けてもらえる、お客様ですし、
大事にしましょうね。」
「は~い♪この店経営苦しいもんね♪」
「楽しそうに言わないでください、大変なんですから。」
「すいません♪おつかれさまでした~♪」
「お疲れ様でした」
~数日後~
「はい、お電話ありがとうございます、近藤様!
デリバリーヘルズ、ヘブンゲートです」
「どうも、魔物と契約しに行きたいのですが、そう言う支援もしてるんですか?」
「もちろんですよ、あなた様方のサポートはできるだけ、していきますので」
「そうですか、適正が火だったので、キャンプ場に行きたいと思いまして、出来れば連れて行ってもらいたいです」
「承りました、車を手配します、運転手はご指名なさいますか?」
「あ、えっと、イチゴさんお願いします。」
「イチゴちゃんは今日休みなんですよ。ご指名が無ければ、フリーでよろしいですか?」
「いえ、いいです、明日はどうですか?」
「明日の午後は空いております、予約しますか?」
「はい、では明日、駅でよろしいですか?」
「お願いします。」
「では、駅に着いたら、お電話差し上げます、失礼します。」
さて、明日は注文していた、武器が届くから、工具でも買ってこようかな。