第2話 延長お願いします
ピポパポポッ
プルルルル・プルルルル
「もしもし、なんだよ・・・またか荒神ぃ~」
「うん、ごめんね近藤君、なんかここやっぱり違うみたい・・・」
「は?そりゃ想像とは違うだろうよ、なんだ?女がかわいくないのか?」
「いや、すげーかわいいんだけどさーなんていうk」
「まじか!その店教えろよーバイト終わったら俺も呼ぶ!」
「いやーでも、なんかおかしいよ・・・」
「ばかだなーそういうもんよ、俺も最初は緊張してパニックになったもんさ、まぁ人に電話なんか掛けなかったけどなww」
「ご、ごめん。そーかこういうもんか・・・うん、わかった、ありがとう」
「おう、じゃ番号送っといてなー」
肝心なこと聞き忘れたが、こういう物らしい・・・
よし、この扉の向こうに行けばいいんだな、まさかこの時代に、どこでも○アがあるなんてなぁ
すげーなデリヘル・・・
「お待ちしておりました、ずいぶん時間がかかりましたね、初心者の方は初めてっだたものでつい、先に行ってしまいました、すいません」
「あの・・・ここは?」
「はい、ここは私の住んでいる町外れにある狩場ですオススメですよ」
「いえ・・・そうではなくて、狩場?なにがなんだか」
「なるほど、初心者に説明するのも私の仕事のうちですからね」
「ここのモンスターは比較的に初心者の方でもスキルアップできます、近藤さんは初めてなので
まず、ステータスを確認しましょう、あっそれと、今日はこの後予約もキャンセルになったので
時間の延長もできますよ、初めてで色々時間がかかると思うのでいつでも言ってくださいね」
「ステータス?」
「ステータスは目を閉じて集中してみてください」
「はぁ・・・
うわぁなんか出てきた」
名称:荒神 猛 年齢:25
種族:人間
職業:フリーター
状態:混乱
レベル:1
HP:100/100
MP:60/60
スキル
なし
適正属性
火 炎
・・・なんだろ、寂しいステータスだ
もっとなんかあるだろ、攻撃力だの防御だの俊敏だの・・・
「見れましたか?」
「はい・・・っていうか、なんか殺風景と言いますか、あんまり詳しくないんですね」
「そりゃそうですよ、そんなに便利じゃないですよ、これ以上はオプション付けてもらわないと」
「あ~オプション、金とるんですね」
「まぁ商売ですから」
「さぁスキルアップしましょうか、どんなスキルをお持ちで?」
「スキル、ないです」
「え?」
「・・・スキルないです」
「そうですか、武器も持ってないし、魔法を使うものとばかり思ってました
スキルなしか~珍しいですね」
「そうなんですか・・・いやぁ実は言いにくいんですが僕・・・お姉さんと、その・・・エッチなことがしたかっただけなんです・・・」
そういうと顔を真っ赤にしだしたイチゴさん
「そ、それは別のお店でしてください、ここはそういうお店ではないので・・・
ヘルスと間違えてませんか?ヘルズですよ」
「ですよね・・・薄々感じてはいましたけど、でもお店の名前ヘブンゲートですよね
なんかそれっぽい名前だし・・・」
「それは、経営者の趣味です、
じゃぁもう帰りますか、お金は返却できませんけど・・・」
「なんか、すいません。あのちなみにどんなお店なんですか?お金も払ったし
どうせなんで、スキルアップしていきます」
「そうですか、一から説明しますね。私たちは転移魔法を使って力を持つ方々のスキルアップなどの支援をしています、ここは、地球ではありません、正確には地球ですが、別の地球です。こちらの世界の違いは、まず先ほど言った通り魔物などがいます、地理はほとんど変わりませんが、こちらの文明は、別の方向に発展しています、人以外の種族もいます、他の種族は元は人間で、レベルを上げることで、種族を進化させる事ができます。進化した種族同士で子供を授かると、進化した種族で生まれます。なかなか進化できないので、まぁそんなに多くはありませんが、進化しないで、人のままでもいれますよ」
「はぁ、僕もレベル上げれば進化できるってことですか?でもスキルアップって言ってましたよね」
「はい、レベルを上げるためにはスキルアップは必須ですので。進化しても特に見た目が変わるわけではありません、親が別種族だと容姿は違ったりもしますが。私なんかは親が悪魔なので、元から悪魔です」
「えっ悪魔だったんですか、コスプレだと思ってました、その尻尾・・・」
「本物ですよ!はぁおかしいですね、力のある方々にしか、見えないようになってるんですけど」
「なにがですか?尻尾ですか?」
「いえいえ、すいません。私たちの店のホームページの事です」
「そうなんですか、普通に検索したら出てきましたけど・・・」
「そうですか、それは失礼しました。あの失礼ですが契約はなさっていますよね?」
「すいません、契約なんてしてないす。なんですか契約って・・・」
「やっぱり、まさか契約前の方が来るとは思ってませんでした。まぁ魔力はありますし、契約はいつでも出来ます、心配しないでください。では契約の説明の前に力に目覚めた人たちについて説明しますね。まずややこしいのでこちらの世界はヘブンと呼ぶことにします、まぁ普段からヘブンと呼んでいるのですが、さっきの話から言いにくくて・・・えーっとヘブンには力のある者しかいません。力のある者というのはですね、眼に魔力が宿っている人の事です」
「目ですか・・・」
「はい、眼です、ですので目を閉じて集中するとステータスが見れます、ステータスが見れるってことは魔力が宿っていると言っていいです、魔力が無い方を連れてきたなんて知れたら一大事でした、普通は地球の方で魔物や魔獣なんかと契約してスキルを覚えてから、何らかの形でこちらにコンタクトするようになってるんですよ・・・時間もないですので今日は観光にしましょう、最初は魔物、モンスターなんかを見学しながらこの世界の説明するのが一般的なので、最初からスキル上げなんてビックリしましたよ」
「そうですね、じゃぁ案内お願いします。あと60分、延長お願いします」
文才がほしいですね、できるだけわかりやすいように書いてるつもりです