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## 第一話「恋愛偏差値0、入学!」

# **高校生になったら、彼女つくる!**


## 第一話「恋愛偏差値0、入学!」


「よし!」


中学卒業の日。


主人公――**木村陽太きむら ようた**は、夕日に向かって拳を突き上げた。


「高校生になったら、絶対彼女つくる!!」


その姿を見た親友・健太は、ため息をつく。


「そのセリフ、小六から毎年言ってるよな?」


「今年は本気だ!」


「去年も本気だった。」


「一昨年も本気だった。」


「……。」


陽太は空を見上げた。


「今年の俺は違う。」


「何が?」


「高校生だから。」


「理由が弱い。」


---


そして四月。


ついに高校入学。


桜が舞い散る校門。


かわいい女子。


青春。


恋。


ドラマ。


「きたぁぁぁぁぁ!!」


陽太は校門の前で両手を広げた。


「待ってろ青春!」


その瞬間。


ゴン!!


校門の柱に顔から激突した。


「いてぇぇぇ!!」


入学初日、一発目から鼻血。


近くの女子がクスクス笑う。


「あの人、大丈夫?」


「もう帰った方がいいんじゃない?」


陽太の恋愛偏差値は開始五秒でマイナスになった。


---


教室。


席に着くと、隣には眼鏡の男子。


「よろしく。」


「俺、木村陽太!」


「佐々木誠。」


「彼女いる?」


「初対面で聞くこと?」


「大事だから。」


「いない。」


「仲間ぁぁぁ!!」


陽太は誠の肩を抱いて泣いた。


「今日から親友だ!」


「まだ自己紹介しかしてない。」


---


そこへ担任が入ってきた。


「静かにー。」


教室が静まる。


「高校生活では、勉強も部活も恋愛も自由です。」


その一言だけで、


男子全員の目が輝いた。


先生は続ける。


「ただし校則違反は禁止です。」


男子全員。


「はい……。」


---


昼休み。


陽太は食堂で作戦会議を始める。


「彼女を作るにはどうすればいい?」


誠はパンを食べながら答えた。


「普通に話せば?」


「無理。」


「じゃあ終わり。」


「いや、策がある。」


陽太はノートを広げた。


そこには大きく書かれていた。


**『モテる作戦100』**


一つ目。


『毎朝さわやかに挨拶する』


「いいじゃん。」


「二つ目。」


『毎日牛乳を飲む』


「なんで?」


「背が伸びる。」


「もう高校生だぞ。」


「三つ目。」


『廊下で偶然ぶつかる。』


「漫画の読みすぎ。」


「四つ目。」


『犬を連れて登校する。』


「学校だぞ!」


---


そのとき。


ガラッ。


教室のドアが開く。


長い黒髪。


優しそうな笑顔。


転校生だった。


「今日からよろしくお願いします。」


教室中がざわつく。


陽太は立ち上がる。


「きた……運命。」


勢いよく歩き出す。


「こんにちは!」


ツルッ。


床で滑る。


ドーン!!


豪快に転ぶ。


教室中、大爆笑。


転校生は心配そうに近寄った。


「大丈夫ですか?」


「……。」


陽太はゆっくり親指を立てた。


「計画通り。」


誠が小さくつぶやく。


「いや、事故だ。」


---


その日の日記。


**彼女計画 一日目**


・校門に負けた。


・床にも負けた。


・でも話しかけられた。


「これは実質、恋の始まり!」


誠は日記を閉じた。


「始まってない。」


陽太は笑った。


「高校生活は始まったばかりだ!」


---


## 次回予告


**第二話「恋愛マスターを名乗る男、現る!」**


「恋愛は俺に任せろ!」


そう言って現れた先輩は、自信満々の恋愛アドバイザー……だった。


しかし、彼のアドバイスはどれもどこかズレていて、陽太は次々と珍事件に巻き込まれる!


**笑って、転んで、ときどき胸キュン。**

恋愛偏差値0の高校生・陽太の青春ラブコメは、まだ始まったばかり!


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