【プロローグ】転生
こんにちは。私は高校1年生の青年です。暇だったものですから適当に小説を書いてみました。
温かい目でみてくれると私としても嬉しいです。
『錬魔炎影』
【プロローグ】 転生
戦場は泥と血でぐちゃぐちゃだった。
剣士たちの叫び声と金属のぶつかり合う音が、耳をつんざくように響き渡る。
俺は、その渦中で剣を握りしめていた。
無数の敵が押し寄せ、左右から剣や槍が襲いかかる。
まるで嵐のように戦いが続く。
この戦争を終わらせるために、剣を振り続けた。
その時、視界の端にひときわ鋭い気配を感じた。
剣を携えた男が、言葉もなく、俺の前に立つ。
互いの視線がぶつかり合う。
言葉はなくとも、伝わる覚悟と決意。
刃が激しくぶつかり合い、火花が散る。
痛みが体を走り抜けても、手を緩めることはできなかった。
相手もまた、全てを賭けているのが伝わってくる。
「俺は、エリク・サンダー。名前は?」
「ルーク・グレイだ。」
「まさかグレイ家のやつと剣を交えることになるとは運がないな。」
「謙遜するな。お前も素晴らしい剣士だ。」
俺たちは名を告げ合い、ただの戦士ではなく、誇り高き剣士として互いを認め合った。
そして、再び剣がぶつかり合う。
戦いは、ただの殺し合いではなく、魂のぶつかり合いとなった。
「全力で来い」
剣が最後の一撃を交わした瞬間、二人の刃が互いの胸を貫いた。
重苦しい沈黙の中、血がじわりと地面へ滴り落ちる。
視界が徐々に霞み、呼吸が浅くなる。
だが、俺もエリクも、まだ剣を離さなかった。
互いの目に映るのは、敵ではなく、戦士としての尊敬と覚悟だった。「これで終わりではない…」俺はそう心に誓いながら、意識が遠のいていくのを感じた。
だが、次第に視界は赤黒く染まり、血の味が喉に広がる。
足は震え、体は崩れ落ちそうになるが、それでも剣を握りしめた。
「俺の剣は…まだ…終わっていない――」
その言葉が最後の力となり、突然、眩い光が全てを包み込んだ。
痛みも、血の味も、全てを凌駕する光が俺を…
そして、すべてが消えた。