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エクストラ「実験棟」その2

「さてと、ここから早く出ないとね!」


 日本から連れ去られた女性島津実優さんは普通の女の子だったらしく大学もぼちぼち、結局就職活動が上手く行かずあるばいとで生きていたらしい。


 早く定職を見つけようと奮闘していたらいつの間にかここに居たらしい。


 同じく連れてきた人達は広い牢屋から外に出されて皆実験の道具の犠牲になったらしく一人ずつ強制連行され、今日が自分の番らしく藻掻いていた所で私が放り込まれたと。


「うぅ、明るい話して浮かれてた・・・ユカリさん、何か脱出方法ありますか?」


 あんなに元気だったミユさんは現実を口にすると重苦しく肩を落とした。


「う〜ん、鉄格子しか無いし、ユイちゃんならいけたけど・・・」


 裸で鉄の扉を破壊する人と違って非力な私は知恵を絞ることしか出来ない。


 ミユさんが持つ情報も拙い、敵が誰かすら分からない。


 ここを作った人が間違いなく異常者であることは確定だけど化け物の気配も人っ子一人すらいない。


「・・・ん?」


 鉄格子を曲げようと馬鹿なりの発想で鉄棒を持つと簡単に曲がった。


「えぇ〜凄いね!?」


 彼女はきっと怪力だと思ったのか黄色い声を上げる。


「いや、これ・・・鉄格子じゃないよ?」


 私は鉄棒を持つと逃げられるようにぐにゃりと簡単に曲げることが出来た。


「やった!何だか知らないけど脱出しよ!脱出ゲームも意外と好きなんだよね!」


 鉄棒の謎に私は小首を傾げているとミユさんはローファーの靴音をコツコツ鳴らしながら私と共に行こうと友達かのように扱ってくれる。


 (・・・ミユさん、凄く良い人だな〜会話も面白いし早く地球星に返してあげよう!こんな優しい女性は死んではいけない!)


 私は力技で壁を壊そうと爆弾を投げてみた、それが全ての間違いだった。


 予想以上の炸裂音が重なり、爆音と共に赤い閃光が二人を包みこんだ。

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