「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【中編】」 その16
☆★☆★ サナエ
「ふぅ〜!何とか納品完了ね!」
キリの錬金術を使った莫大な依頼書を全て一日で完遂させた私達は宿屋で倒れる程疲弊しきっていた。
エミも片手間に服を直したり武器を直したりと便利な魔法を使ってもとても眠そうだ。
「エミ、アンタって何でも出来るのね」
「アタシの魔法【十二星の道具】は元々は戦闘用だったんだけど戦闘苦手だから個性を活かして服の制作、武器の製造、直し、作成出来たり、装飾品も何でも作れる魔法だから人手には困らないんだ〜」
お得意のギャル語が無くなるぐらい疲れた目で解説してくれるとベッドに倒れ込みグースカ寝てしまった。
「ちょ!お風呂には・・・明日でいっか、暑いから服もびしょびしょ・・・」
「サナエちゃん暑がりだもんね」
「アスカ、風呂入らない?洗ってあげるわよ」
「へっ!?あっ、いや・・・私、思春期だし・・・裸はちょっと・・・」
「風呂なら沸かしてやるから食事にでもするか?」
いつの間にかイジられるようになって唯一残ったアスカとクラフトはそれぞれ準備を始めることにした。
キリは机で突っ伏して寝てたからベッドに寝かせてやった。
「あ、あのさ・・・女同士の裸ってちょっと恥ずかしくないかな?」
決まったにも関わらず赤面するアスカに私は面倒くさく溜息を吐く。
「女同士よ?別にやましいこと無いじゃない?」
「いや、女同士だからちょっぴりエッチな事とか・・・胸を揉み合ったり・・・抱き合いとか・・・」
「アスカ・・・アンタってさ、もしかして清楚に見せかけたスケベなんじゃない?」
私のアスカスケベ説を唱えると顔面真っ赤にして反論する。
「なっ!?サナエちゃんこそ即答するなんてエッチだよ!?」
「それを想像するなんてもっとエロい女じゃない?本当は性欲まみれなの?」
発情期みたいなもんかしら?歳頃の女の子だしそういう不埒な事も考えないなんて少なくないはず、アスカはそういう子じゃないなんて抱いてたけど違うみたい。
「ち、違うよ!確かにユカリちゃんには思いを寄せてるけど!嫌いだから!決してエッチな目で見てない・・・から!」
「はいはい、話は後で聞くから」
プンスカ怒るアスカに叱りつつも私は今日も平和な一日なると思い込んでいた。
ドッカーン!!
遥か遠くで鳴り響く轟雷のような音、火山の噴火かと思ったが違う!窓を見ると私達の宿屋から反対側で爆発が起きた。
「アスカ!」
「はい!」
空気がガラリと変わり、二人は図太くも眠っている、起こすのは後にして先ずは状況確認の為にクラフトを自衛、役割分担として私とアスカは爆発音が鳴り響いた場所へと走ることにした。




