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「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【中編】」 その11

☆★☆★ ユカリ


「うぉらぁぁぁぁぁ!!ギガンティックサンダーストーム!!」


 狂雷と呼ばれる病を持つゴウさんの苛烈な攻撃に一撃必殺の魔法を交互に放ちながら私を追い詰められていく。


 私だってユイちゃんにボコられ相手の攻撃を受け流す方法を学んだんだ。


 当たり一面は雷に打たれてスラム街は焼け野原になっているけど・・・大丈夫なのだろうか?


 私は周りを心配してると突き出された拳を馬のように後ろ足で蹴っ飛ばして体勢崩した。


 攻撃する隙が少なくて弾くだけで精一杯だったがこの瞬間は見逃さない。


「今だぁぁぁぁ!!」


 私は腕部【トリック・バスター】を牽制で撃つと私の開いた股に気を取られてくれたお陰で防御が少し遅れた。


 防ぐもう片方の腕も速度重視の膝蹴りで弾き、姿勢を低くして一気に至近距離に近付く。


「ちっ、雷打ち!」


「この距離ならもう遅いよ!!」


 私の剣を逆手に持ち柄でゴウさんの鳩尾を強打する。


 本来ならユイちゃんには股間を撃ち抜いて鳩尾、喉元を掻っ切るのが一連の流れと怖いこと言っていた。


 男の人なら物凄く効くらしい。


 ゴウさんに一撃を放つとその場で膝から崩れ落ちた。


 手加減無しのまさに会心の一撃に柄が思ってた以上に鳩尾に突き刺さり数十分悶えさせてしまった。


☆★☆★ 三十分後


「勝ちは勝ちだよ!やったよユイちゃん!!」


 私は両手を上げながらふらつきつつユイちゃんに飛び込む。抱きかかえてくれたのにまだまだ甘いと手厳しいな。


「ユカリさんって強いんですね!?てっきり可愛いだけの娘かと」


「実際元気過ぎて短めの服のせいでよく下着が見えるから皆から【ドスケベエロ可愛い美少女リーダー】、【アホバカパンチらリーダー】、【勘違いリーダー】と愛されてるわ」


「半ば仲間から最弱呼ばれたりするけど真の力を解放したら!」


「ただ可愛いだけになるわね」


 ユイちゃんの手厳しい評価に項垂れてるとゴウさんはふっとなんかカッコつけてきた。


「やはり女相手だと手加減すんのむずいな」


 俺は負けてない、女に全力で挑むのは漢ではないと首を振る。


「もしかして勝たせてくれたんですか?」


 ゴウさんって結構女の子優しくしてくれる性格なのかなんと勝たせる為にわざと手を抜いてくれたらしい・・・ほんとに?


「いや、どう考えても・・・」


「女は弱いっちぃからな!綺麗な服を汚すのもあれだろ?」


 ユイちゃんの言葉を覆いかぶさるようにガハハと大声を出す。


 二人はとっても不服そうな眼差しでゴウさんを睨む、彼は何故か背を向けて格好良く去って行った。

 

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