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「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【中編】」 その9

 あの日以来、皆のアスカに対しての関わり方が変わった気がする。


「アスちゃんって何が好き?」


「えっ、急ですね」


「ねね、アスカはあたしの錬金術で作ってほしいモンある?」


「えっ、あの・・・どうして急に?」 


 相変わらずギャル特有の意味不明な言葉にアスカは困惑してる。アスカの印象が皆と違っていただけなのかもしれないけど意外と弄ると可愛いのよね。

 

 私は絡むのが面倒だから窓を見ると・・・誰かが此方を見ていた。


「っ!そこのアンタ待ちなさい!!」


 私の怒鳴り声に目線が合うとすぐに逃げ去る、私は咄嗟に窓を開けて追いかけたが森に逃げられてしまった。


「はぁ、はぁ、速い・・・誰の命令で監視してんのよ・・・ん?」


 こちらを見ていた奴が落としたのか何処かの王家の紋章が刻まれた鍵を拾った。


☆★☆★ 


「成る程な、詳細不明の鍵か」


 数時間後、エインデ達は煤だらけに帰って来た。


 私は起きた事を話すと煤けた服を払いながらエインデは顎に手を当てる。


「監視・・・確かに視線は感じたが危害を加える気は無さそうだったが」


「取り敢えず見張りでもする?」


「いや、クラフトに自衛用の武器を・・・そう言えばクラフトはいないのか?」


 クラフトは確か、用事があるとか言って何処かへ行ったきりだったような。


 安否を確認したい気持ちが不安に変わる頃玄関の扉が開いた。


「ぐっ・・・中々手慣れた奴だ・・・全く」


 そこには何と傷だらけになったクラフトがフラつきながら帰って来た。


 急いで手当をする中、一人冷静に現状を把握するエインデに声を掛ける。


「アンタはいつも冷静ね」


「常に整理する力は戦況を見極めるに最も効率的で疲弊が少ないからな、例え人が死のうが分析を最優先し敵を特定する」


 相変わらず無表情の彼は自衛用に使う罠を仕掛けると言って一人外に出た。


「ちょ、危ないわよ!」


 私も治療は仲間に任せてエインデの後を追う。


「血は森の方向か、恐らくサナエ達に勘付かれて逃げ込んだ所で鉢合わせたか」


 罠を置きながらエインデは何やら不思議なボード状にあるボタンみたいなのを押しながら光が放たれた。


「・・・」


 コイツは本当に相変わらず私の知らない物使う、少しくらい共有しても良いと思うが今は安全の為に罠を一緒に仕掛けることに専念するのだった。 

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