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「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【中編】」 その3

 ダンテと竜神様に出会って数日後、仕事をこなしつつダンテが仕事を斡旋のお陰で討伐や納品の依頼だけでは賄えない食い扶持に漸く終止符を打った。


 特にキリの爆弾関連品は秀でて若者により絶大な人気がある。


「キリ、今週も二百の爆弾欲しいって〜」


「うっわ!そんなに要る!?本拠地より忙しいよ!?」


「アンタ達がよく食べてるからその分しっかり取り返すわよ?」


「サナちゃんがいつにも増してマジ鬼畜からの優しさ有りけりでいつもあげ丸水産!」


「アスカ!アンタも手伝って!薬品が足りないから塗り薬作って!」


「ま、待って!こっちの仕事あと少しだから!」


 俺途ゼーナは比較的楽だが生産するキリ、エミ、アスカ、クラフトはサナエによる家計は火の車、品が無く馬車のように働いている。


 錬金術が余程珍しい技術で怖いもの知らずが多いのも事実か。


「さて、俺達は別行動だ」


 数日間多忙だったが彼女達からはやり甲斐のある仕事で大変ながらも楽しんでいた。


 数日後にはリーダー達が近づいた皇女の威光により数日間の滞在が命じられた。


 炎星は一日三十時間、水星は一日二十時間なので彼女達は十八日も滞在する事になり三人は今日も今日とて四苦八苦しているのだろうか?


 ゼーナと手分けして新たな情報を元にとある遺跡に辿り着く。


「あ、あぁの・・・お、お兄様・・・ぜ、ゼーナはどど、どこで何を探せば宜しいでしゅか?」  


 そういや忘れてたな、ゼーナは俺が来てからずっとこのような対応だったな。


 手が震えて腰がへっぴり腰、リーダー達と話してる時と別人レベルで怖がっている、そこで導き出されるのは彼女の焼き付いた脳裏か、それとも拒否反応なのか。


「二人手分けするか?」


「ひゃ、ひゃう!!ごめんなさいごめんなさい、別に嫌ってる訳ではなく・・・あぅ、すみません、そうじゃなくて・・・ごめんなさい」


 触れようとしても拒絶されている。それほど男性に何かされたのか?彼女は俺を拒み、逃げようとするが仕事だ。


 俺は腕を掴むと蹴りが飛んできた。


「あっ・・・」


 間違いなく殺意のある回し蹴り、彼女は反射的だったのかそれに気付くと涙目になりながら膝からの崩れ落ちた。


「すみませんすみませんすみませんすみません、もう・・・しません」


 残念ながら仕事だ、何がそこまで拒絶してるのが分からんが仕事は仕事だ、そこに彼女の意思なんかは興味無い。


「早く行くぞ、仕事は早めに切り上げるぞ」


「うっ、待って下さい・・・腰が抜けて・・・お願いします、もう少しお時間をください・・・お兄様」


 涙ぐんだ顔色に俺は仕方無くお姫様を抱えるように歩くことにした。彼女は不思議な目をしながらこちらをじっと見つめている。


 俺は暫く無言を貫きながら遺跡内部の調査を始めた。 

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