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「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【前編】」 その18

 水星生活七日、今日は横暴な皇女様からの命令が無かったので近くの泉にいるモンスターの討伐依頼を受けて仕事に取り掛かる。


 ユイちゃんは今まで以上な戦績を残して私は相変わらず模擬試合でボコボコにされた。


 それでもめげずに必死になってモンスターを倒すがスェウちゃんの防御魔法に支援されて申し訳無い。


 まだ年端もいなかい女の子に沢山守られて不甲斐ない。


 スェウちゃんが攻撃された時は助太刀してお礼を言われたのが嬉しくて頑張って戦うとユイちゃんにも褒められて幸せな気持ちだ。


 泉のモンスターを倒し終えると私は既視感を覚えて泉に近寄るとそこには別のモンスターに出会った。


「アハハハ〜ン☆お久し振りねスイカズラ冒険者のユカリちゅわん☆」


 ケリドウェンさん、泉の妖精であり神様と自称しているが真偽は分からない。


「全くイケ好かない化け物は何度も懲りずに聖水を欲しがってやんなちゃうわ!」


「は、はぁ・・・ところで貴女って光星にいましたよね?」


 私は何故こんな所にまで出没するのか聞くと聖なる泉は大体彼女の住処らしい。


 泉の奥深くには別の泉に行ける特異点があるらしくて何処へでも自由気ままに行けるらしい。


「それにしても貴族のお嬢様は何で聖水なんか欲しがるのかな?」


 私の発言が何か疑問に思ったのかケリドウェンさんはオホホホ〜ンと訳の分からない声を発した。


「珍しいですわね〜?聖水なんか人間が飲んでも効力の薄い雨水程度なのに」


「うぇ!?そんなもんなの!?アスカちゃんに飲ませちゃったよ!?」


「あれは薬剤として使ったり調合するから本来の能力を発揮する事が出来るのよ☆でも水星なら私の聖水を使うより皇帝レヴィアサンが作る聖水の方が人間に効果覿面なのよ?」


 流石皇帝レヴィアサン、薬剤にも精通してるんだ。


・・・ん?


「あれ?確か依頼内容は:皇女様に貢ぐ為に下等な冒険者如きに依頼してやるんだから化け物退治と皇女様が欲してる泉の聖水を取って来てじゃなかった?」


 聖水が必要なら自分で作れるのにわざわざ献上するぐらいの代物なのかな?


 皇女様って泉の聖水なんか何に使うのかな?


「それも変な話ね?貴女達にも話した通り、泉の聖水は化け物を吸い寄せる特性と好んで飲むと言われてるのに・・・ましては自身で作れる上位互換より下位互換の聖水なんか作って何がしたいのかしら?」


「別の薬剤とかじゃない?」


「ノンノン、泉の聖水と皇帝の聖水は用途は同じよ?身体の治癒、病気や狂う病も全部用途は同じで値段だって彼女程の力なら大妖精だろうし、皇帝の方が遥かに楽に手にできる、星によるけど水星だったら間違いなく皇帝の聖水を飲むはずよ?」


 皇女様は一体何を企んでいるのだろう?もしかして人体実験・・・とか?拷問とかに使うのかな?あの人の考えは理解し難い、もっと深く探らないといけないかも。


 新たな情報を元に皇女様について手分けして集めることにした。


 私を探るな、なんて言われてもこっちは仕事で来てるんだ。


 怪しいなら報告する、その疑問が解けない限り私は中途半端にフォイさんに報告なんかしたくない。

 

 私達はこの星にもスラム街があることに聞かされて後日邪魔が無ければ行くことにした。

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