「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【前編】」 その10
「それで?勝手に押し入って私の裸を見てごめんなさいの一言?」
ありとあらゆる謝罪を繰り返してもゴミを見る目は変わらず、後から来たユイちゃんは物凄き形相でレヴィアサンを睨んでいる。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
(ユイちゃんっ!!!お願いだから下がって・・・!)
「冒険者リーダー、この娘は?」
死物狂いで念じるように謝っているとやはりユイちゃんに目を付けていた。
「あっ、いや・・・ユイちゃん!!」
私は恐れず進む完全に殺し屋だった時を彷彿させる表情でレヴィアサンの目をの前に睨む。
「終わった、私の人生おーわり、あはは・・・」
極刑かな?多分駄目だ、皇女様に向かって睨むなんて自殺行為だ、さようなら私の人生。
現実逃避して否定的な考えで笑うしか無かった。
「貴女、次ユカリちゃんを攻撃したら・・・絶対にブチ殺す」
ドスの効いた怖すぎるユイちゃんにレヴィアサンも殺気を感じたのか刹那、レヴィアサンは座った状態で互いに短剣を喉元に突き出す。
「――― 貴女、さては元殺し屋ね?」
「冒険者よ」
「嘘よ、何千年生きてる私の反応を優に越えた武器の突き出しは普通じゃ絶対に成せない業よ」
私は最後にユイちゃんを取り押さえるも抱き抱えられてしまった。
「どうでもいいでしょ、忠告はしたわ」
「下民の分際で侮辱行為、殺害予告、勝手に押し入っての役満よ?」
「この星ごと消せば全て無になるわ」
何かとんでもないことに立ち会ってる私はもうパニックが治まらず謝り続けていしまう、よっぽど私が傷つけられたのが嫌だった一歩も引かないユイちゃんにレヴィアサンも負けじと余裕の表情で微笑む。
「ふふ、怖いわね、本来なら即刻処刑確定なんだけど久し振りに私を前にしても決して怯まず攻撃的な目線を目にしたわ」
あれ?何か好感触?私は顔を上げると魅惑な足組みに見惚れているとユイちゃんは嫉妬して肘打ちされる。
「中々面白い人ね?殺すのが惜しいわ」
舐めるように吟味するレヴィアサンにユイちゃんが喧嘩腰になりそうなので間に入る。
「えっと本当に私の大切な仲間が無礼な真似をしてすみません!わ、私達やっぱり処刑ですか!?」
殺気は放つユイちゃんを押し退けて怯えた弱々しい声でレヴィアサンに答えを聞くと何故か思ってた反応と違った。
「私の条件を飲むのであれば保留にするわ、どうせ飲まないと死ぬから権利は無いけどね?」
レヴィアサンは条件付き次第に生かしてやると脚を組みながら告げたその条件はとても理不尽で突っ込んでしまいそうになるのをグッと堪えた。
これを言えば間違いなく死が待ってる、従わないと。
取り敢えずユイちゃんを何とか言い聞かせて追い出したのが幸いだった。




