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「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【前編】」 その7

 観察:村周囲


 村は柵で覆われていたり所々石の煉瓦で仕切られている所を見ると主に重要な場所との違いが分かる。


 煉瓦は大体生活に必要な場所、または家なんかも煉瓦で作られていて更に重要になると鉄の大扉が建てられたりしている。


 恐らく広場から正面に向うと螺旋階段があり上がった先が【皇帝:ダンテ・アルキデス】の根城だろうな、彼とは少しばかり交流がある、融通を利かせてくれるかは別だが友好的だと良いのだが。


 大扉が厳重にも三門ある、城も立派ながらもどちらかと言うと物語に出て来る悪魔の城に近いな。


 一番安価の木の柵は生活の基盤なるような商品や酒場なんかもそこにある。


 住人達も比較的友好的で話は通じる、若人は奴等は信仰心が強く、老人はそうでもないな。


 水星に向かった奴等が無事に場に溶け込めてるか一抹の不安を抱きながらも調査を纏める。


 周囲は平和だが何処か違和感があるのは戦士の勘だろうか?


 鍛冶屋が主の仕事になる星だから当然人口は思ってるより多いが武装してる住人が少ない。


 冒険者だろうが何だろうが軽装な奴等が妙に多い、調査隊もいるらしいが俺の経験上だと前はもっと武装していた連中がいたような・・・


「竜神様にまた会えるかねぇ?」


「次は二日後、俺っちも拝めるかどうか運試しだな!」


 信仰心が高いと言うより運試しをしてるかのように扱う不敬な老人もいれば深く信仰してる若人との差が違う、そして今回の調査対象の“竜神様”という崇める造物。


 それが切っ掛けでこれまで睨み合っていた水星と遂に仲違いし始めた切っ掛けとなったと噂される石像にはどのようなものか確かめたい。


「住人達は二日後と言っていたな」


 村の周囲を観察しながら独り言を呟き、手に入れた情報を頭に入れながら外へと掛け出る。


☆★☆★ 観察:外周り


 数時間一周するように見て回るとこの村はまるで火山が噴火して固まった所で作られたのか凹凸が多くて村の中に入るまで坂道が多いな。


 村も下る時は安易だが、上がる時は坂道の傾斜で一概に住みやすいとは言えない。


 炎星は村から出ると東に向うと【灰の村】が有りそこから数時間真っ直ぐ向かうと【溶岩洞窟】があるらしい、他にも沢山探索場所があるが省こう。


 西には炎星で一番大きな火山【厄災火山エトナ】がありあそこは数十年で噴火して炎星一体を浄化するように焼き払い新たな大地を創ると言われている。


南には【巨人の料理処ロレンツォ聖堂】があるらしいが料理なのか聖堂なのかどっちなんだ?


 住人曰く巨人が作る料理はこの星一番上手くて水星のような味気ない物と一緒にしないで欲しいらしい。


 最後の北には【古の贄の柱】があり千年前は巨人と悪魔、竜神族が戦争を繰り返して創られた独特で趣きのある今では観光名所になるまで平和な住民が住んでいるらしい。


 観察を一通り終えるとその他諸々をノートに纏めてサナエに突き出すことにした。


 生真面目なサナエは全部咀嚼するように内容を頭に叩き込んだ、少し雑かもしれないが彼女なら何とかなるだろう。

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