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「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【前編】」 その6

 炎星にて・・・


 星界船は近未来区の駅に乗りそこから星界船で乗り継いだ。

 

 密航しても良いが数だけは多い駅員全員を気絶させるのは可能だが少し時間が足りない。


 何しろウチは殺し屋でも戦士でもない、暗殺に長けた人物はおらず戦士にも向いていない人間の方が多い。


 背に腹は代えられないと健全に料金を払い目的地に数時間で来れた。敵がいないかモンスターがいないか確認してから炎星の村に辿り着いた。


「暑い・・・薄着一枚でも暑い!」


 俺自身はこのような場所に来ることはあるが最近火山が噴火して二週間後までは気温が上昇してるらしい。


 正直いつもの気温と変化が見えないが彼女達的には充分暑いのだろうな。


「うひゃあ暑いね〜!!マジサンシャインフルパワーでつらたん!アタシのテンション更にアゲマっしょ!」


「元気なエミさん、凄いです」


 灼熱の元に連中は息を呑む、宿屋まで数十年歩くことになる。村の中に入ると鍛冶屋が加工中なのか熱気が風に乗って直撃する。


「うぅ、アタシ汗っかきだからなんか恥ずい・・・」

 

「私は寧ろ心地良いです」


 エミ、ゼーナ、アスカ、クラフトは耐えられるがキリ、サナエは発汗により気力が一気に減らされている。


 いくら耐えられても汗は出る、長いは無用だな。


「宿屋まで少しの辛抱だ、互いに気にしつつ前進を継続する」


 サナエは既にバテている、統率が一気に乱れ、代わりに引き継ぐことにする。


 土地に慣れないとやはり交通手段の少ない場所は利便性に欠ける、彼女達には苦かもしれないが諦めて頑張って宿屋まで徒歩で歩く漸く宿屋についた。


☆★☆★


「皆〜アタシの冷え玉使う?」


 宿屋に着くなり寛いでいる、宿屋にしては奥行きが広く広場のようだ。


 二階にて荷物を各々置くなり一度広場まで戻るとキリが錬金道具を渡している。


「わわ!ひんやりしてます!」


 アスカは頬に押し当てるときょとん顔で喜ぶ。


「こんな時もあろうかと予めいくつか作ってたよ!錬金台一式は持ち運び不可だから最低限の錬金台を【秘密のバッグ】に入れて持って来たからアタシに任せてよ」


 頼もしい錬金術師だ、皆して道具を確保すると俺にも一つ渡して来た。


「お兄さんもどうぞ♪」


 持ち前の明るさと眩しいくらいの笑顔に受け取るとすぐさま皆の戻り談笑をし始める。

  

「こらこら、遊びに来てんじゃないからさっさと準備をし終えて仕事に取り掛かるわよ」


 最早観光気分な彼女達に鶴の一声が掛かり皆して復帰したサナエを慕って各自二人一つの部屋戻って行った。


「アンタはもう動けるのか?」


 だが少し人に苦手意識を持たれる性格なのか常時眉間に皺が寄っている。


 睥睨とした目で睨まれるが特に何とも思わん。


「準備は滞りない、必要最低限は確保している、武器も問題ない・・・常に手入れは施していて戦闘と偵察、観察に潜入、ある程度の仕事はこなせる」


 サナエも慣れているのか計画表を渡して来た。


「んじゃあアンタは初仕事だから見回りと観察、後は道行く人に挨拶がてらに”竜神様“とやらを調査して頂戴、私達はまだ準備と計画表の見直し、予定を随時決めるから追々話すわ」


 生真面目の堅物と呼ばれたサナエはそう言うとすぐに仕事に取り掛かる。


 正直苦手意識は持つが彼女が信頼されてる理由が何となく知れた。


 俺は言われた通りに早速調査を開始した。

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