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「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【前編】」 その5

「全くも〜私、夜は早めに寝る派なのに下らない会話をしないでくださいな?」


 派手な黒色を身に纏うネグリジェ、黒色の中髪の女性は恐らく上司のシェルさんだ。あの出来事を聞いたのに全く物怖じせず、さっきまで拷問の手伝いをしていたことを何とも思ってない女性だった。


「ですが王女様、ノアさんですよ?」


「それが?」


 眠りを妨げられたのか威圧的な目線を送るとシェアさんも少し後ずさりする。


「私、今とても眠たいの、拷問も疲れたし危うく殺人者になるところでしたから良かったですわ、過去の栄光を何時までも重んじる人達に成り下がるのは恥よ」


 私達を見ると対等ではないと高圧的な視線を送られて肝が冷える。何処までも保身を考える人なのは分かった。


 王女様が寝室に戻ると小さな声で私に囁く。


「朝になったらすぐに出てくださいっす、王女様も深く庇う気は無いので・・・それから二日までに皇帝様の城に行くように言伝を頼まれました」


 シェアさんは胸ポケットから簡易的な地図を受け取る。


「えっ、どうしてですか?」 


「内容は聞かされてません、あの人ですから謝罪は期待しない方が良いかと、もしかしたらここに来た理由とか企みが無いか詮索する為かと」


 皇帝さんだけあって余所者には厳しいか、もし理由を聞かれても答える気は無いけど下手に誤魔化しも効かないだろうな。


「もし逃げたら即処刑なので“必ず”顔は出してくださいっス」


 そう告げるとシェアさんは可愛らしくウインクして消え入るように去って行った。私達は居心地が悪くて仕方ないからさっさとその夜から宿屋まで戻ることにした。


 あの感じからしてシェアさんは悪くない人なのかな?初っ端から幸先悪い出だしだったけど気を取り直して仕事に取り組もう!


☆★☆★ 炎星・宿屋:会議場所


 外はまだ明るく昼のような光が開いた窓から差し込む。炎星は暑いという話を聞いて薄着で来たけどそれでも暑いくらいだ。風なんて熱を帯びてるからぬるい。


「初っ端な拷問って・・・よく生きてたわね」


 会議に参加者は基本的にはエインデのお兄さんとサナエちゃんで行われた。拷問についての出来事にいち早く労ってくれた内心はドキドキしてるサナエちゃん。


「うん、理不尽だったし位の制度が邪魔して二日経ったのに酒場の人か王女さんの部下しかまだ話してないよ」


 何の役に立つ情報は無かった。ただ皇帝さんの顔は見ることは出来た。


 水色と毛先が青色のラインが入ったの私より短いショートボブカットの女性、耳は妖精特有であるエルフの耳をしていて豪華な装飾品を身に纏った絶対王女そのものだった。


 今身長で身体は細いのに胸は巨峰で腰がしなやか下半身は太さに艶かしくも肉々しい完全なる美女だと付け加えたかった。


「だがレヴィアサンの顔を見られて対談を設けられたのは良かったな、更に成果を出せば彼女を探る手段が増えて奴にまつわる内情を知れるな」


 顎に手を当てながらエインデのお兄さんも情報を開示する。


「えっと竜神様?だっけ?」


 私は話を切り出すとエインデのお兄さんは二日間の出来事を語りだした。

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