「黒を穿つ支配の者」 その8
「一人目は炎星に竜の血を引く最後の末裔今は確かファーヴニルと名乗ってますね」
まず初めて共有してくれたのは人物像みたい。
赤い髪に竜族特徴の悪魔に近い耳にこめかみに竜の鱗を生やしている女の人らしい。
彼女は大胆で珍しい物がたまらなく好きな活発的な女性らしいが二千は超えてる年齢らしい。
「彼女は主に行政全体を見て意思の決起をしたり決定権を持つ女神アリアンロッド様の次に偉い役職ですね」
つまりはこの人が承諾しないと施設や自警団、冒険者参入その他諸々は受け入れられないってことかな?
「次に五星一番嫌われてる女性、コトネさんですね」
ゆるっとした髪型にお姫様のようなふわふわとした服装、外出時は引き締まった肉体をみせつけんばかりの肉付けの良い人になる、グーさん本人も乾いた声で説明を続ける。
「ただコトネさんはファーヴニルさんの前では腰が低いのですがそれより下の者には兎に角冷たくて持ち込まれた企画や各仕事の業績や政治について絡むと大体ネチネチしつこくウザいくらいに質問してきますね」
コトネさんのお仕事は唯一行政の人達に文句を言ったり先人達が残した法のあり方を上から壊してくる人らしく、この前銃を違法品から出回りが少ないと言うだけで無害とみなして違法品から抜かしてしまったらしい。
「凄い人だね」
「厄介極まりない貴族の人間です、それでも彼女が口出しするものは殆ど正論で水星では皇帝とほぼ同じ扱いする程の支持力があるみたいですね」
所謂特有の魅力があるからその席に鎮座しているって事かな。
「その次が五星一度真面目なフォルセティさんです、皆さんからフォルちゃんと呼ばれており文字通り真面目な彼女は法による拘束や意思決定をして公平か公正なのか見極める仕事をしています」
黒髪のボブカットで私と同じくらいの肩まで伸ばした髪が特徴的らしい。
「ですが真面目過ぎるため冗談が一切通じず融通が聞きませんね」
グーさんみたいな崩した人だとあまり許容出来ない人らしい。
「そして次は本来ならもう一人私の隣にいる予定でしたが病で亡くなったので私が二つ兼用しています、一つは財務管理、もう一つは執行機関を賄っております、事によっては人を殺すことは正当性があれば罪には問われません♪」
本当に話通してるのか不安だけどグーさんは天職だと頷いているから余計なことは言わないことにした。
「そして最後が仕事と行政人達を補助する・・・ロキさんという名の筋肉人間です」
最後の人だけは何故か軽く離して雑に終わらせた特殊監査員さんでした。その話を語るといつのまにか真面目な話から冗談を言い合っていた私であった。
結局最後までグーさんの本意は聞き出せなかったな・・・




