「黒を穿つ支配の者」 その5
「全くもう〜!!だからアンタはもっと警戒しなさいって言ってるでしょ!」
グロ光景に顔を青ざめながら半ば放心状態で帰るとやっぱりサナエちゃんに怒られた。
「あっ、うん・・・ごめんなさい」
先程の光景が目に焼き付いて離れない、思い出しだけでも胃からせり上がってきそうだ。
「だ、大丈夫?裸だったから風邪とか引いた?」
あまりに残酷で一方的で残虐性のあるあの光景、あれがグーさんの仕事なのだろうか?
私はサナエちゃんの言葉が聴き取れず焦ったサナエちゃんはすぐにユイちゃんを呼んで寝かせてくれた。
☆★☆★ ユカリとユイの家
「確かにそんな光景目の当たりにしたら誰だってそうなるわね」
放心状態から立ち直り事の顛末を語るとサナエちゃんは酷く悩んでいた。
「キリヤマは元々闇星で生きてきた人よ、そんなの大した事ないわ」
だがユイちゃんは呆れた表情で淡々とグーさんについて逸話を語る。
「ユイはグロいけるのよね?」
「そっちで指名手配されてる通りよ?私は殺すことに特化して化け物よ」
ユイちゃんは瞳を濁すと私は一言注意した。
「ユイちゃんは化け物じゃないよ、生きる為には仕方無かったんだよね?」
私の問いに失言と感じたユイちゃんは声を漏らしながら頷いた。
「まぁその・・・今はもう捕まえる気は無いし、アンタの事・・・最近気に入ってるから今更振り返ることはしないけど無闇に人殺しはしないでよ?」
「うん、ユカリちゃんにも言われたから指示があるまで手は出さないわ」
「もし今回の犯人が捕まってなかったら?」
「グチャグチャにして肉片にして獣の餌にするわ」
やっぱり同じくらい怖いな、私が誰かに触れられてるだけで不満そうにしてるから万が一の事があったら国一つぐらい吹き飛ばしそうな勢いで突撃してきそうだもん。
「程々にしなさいよ?」
サナエちゃんのお説教はこれで終わり、後日例の件でグーさんを訪ねてまた近未来区に行くことにした。




