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「黒を穿つ支配の者」 その3

 「・・・そっか・・」


 グーさんの観点を聞くと私はとても後悔した。


 私は一刻も先に皆にこのことを話さないといけないと思いすぐに帰ることを決意する。


「早くお戻りになられるのでした徒歩よりも【星界電車】なんてものもあります、少し負担は増えますが確実に移動できて便利です。私の承諾書と一緒に酒場を出て少し歩くと駅が見えるので私の服装と同じ見た目の人に提示すれば行けると思います」


 膳は急げと思いグーさんに頭を下げてお礼を伝えると直ぐ様えきに向かった。


「少し心配ですね、確かあの駅には“冒険者反対派”の過激派がいたような・・・」


☆★☆★ 星界電車内


 グーさんの言ってた通りに身なりの良いお兄さんに書類を提出すると何故か少し嫌そうな顔で追い払うような形できっぷ?を受け取り星界電車に乗った。


「す、凄いや!私、近未来の乗り物がここまで発展してるのは初めてだ!」


 馬車ではなく電車自体が細長く貨物や人を一気に移動するなんて近未来区も住みやすそうだ。


 電車はれーる?でひとっ走りするだけで数分で【ヴァナヘイム戦争区】に辿り着くなんて知らなかった。


 私はこの時興奮していてキップ本体の事は気にもしていなかった。


 このキップは戦争区行きではないことを・・・


☆★☆★ 闇星 開拓区:ニヴルヘイム


「・・・あれ?何処ここ?」


 私はきっぷの通りに渡して降りるとそこは暗くて寒いこの世の果てに来たような場所だった。

 

「ぐっ!?」


 降りた直後後頭部から激しい痛みに襲われ私は気を失った。


☆★☆★ 


 武器や防具、所持品全てをひったくられてゴミ袋が積まれた場所に投げ捨てられる。


「・・・うっ、か、返して」


 足早に去る人達に手を伸ばしても無駄でただひらすら寒い、まるで北にある雪国のような凍て刺す極寒な地。


 裸なのかと思うぐらい寒いがよく見ると斬られた後や何処かに引き摺られて肌が露出している。


「くっ・・・返して・・・」


 足を踏みこむと地面が舗装はされておらずむき出しのガラスや尖った石が散らばり激痛のあまり倒れてしまった。


 無論地面がこれなのだから胸にと腹にも右腕にも突き刺さる。


「いた・・・・何なのここ?」


 寒い、暗い、怖い、不快感でしか無い臭いに妙に甘い香りに血のような腐った臭いに吐いた。


 こんな劣悪な環境に投げ出されて気が付いた、私は駅員さん?に騙されたんだろう。


 捨てられる寸前で目が覚めたせいで右も左も分からない、でもこの場所と病気になりそうな劣悪環境と真っ暗で凡そ特定は出来た。


「もしかしてここ、闇星?」


 光星の裏側にある開拓区が派遣されたけど一年満たずで音を上げたことで知らされた星一番の最悪な国。


 建物全て半壊し服なんか建設されたゴミ処理施設で拾ったり盗んだりしないとまともに生きていけない。


 それだけじゃない、ここは別名“光が当たらない星”と呼ばれて年中寒くて一ヶ月に一度大寒波が来ると本で書いてあった。


 常人がこんな所で生きるなんて死以外有り得ない。


 肌が壊死するような冷たい風を受けて動いていないと凍え死んでしまうが何処へ向かっても同じ景色。


 動くもガラスの破片や尖った岩に突き刺さり血液が流れていく、転ぶと顔面が切られてあっと言う間に血塗れになってしまった。


 それどころか助けを求めたら野蛮人が棍棒を持って私を四、五人でボコボコに殴られた。


 精神的にも肉体的にもズタズタにされてついには膝が凍って唇が青くなり血反吐を吐きながら倒れてしまった。


「はぁ、はぁ、誰か・・・お願いだから助けて・・・寒いよ・・・暗い、怖い、肌が焼ける、肌が固まる、頭が重い・・・」


 脳からの思考の伝達が詰まるように停止し、寒くて暗くて怖いだけなのに。傷も沢山あって血がどんどん流れて熱が抜けていく。


 私の目は凍える世界に包まれて自然に塞がり最後まで寒さに照らされながら私はそのまま出血しながら死ぬのを待つことにした。 

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