優しさをライズで騙す 「思考不全と身体麻痺」 その5
☆★☆★〜精霊の泉〜
精霊の泉に辿り着くと待っていたのは精霊モンスターが多勢に襲い掛かってきた。
どれも精霊には見えずどっちかと言うと悪魔だ。
「はぁー!」
敵の猛威に押されがちだが此方には最強のユイちゃんがほぼ一人無双を繰り広げている。私達も負けずに戦うと魔法攻撃で押されたユイちゃんは集中砲火されていた。
「ちっ!」
いくら強いユイちゃんでも四方八方から同時攻撃されると被弾も増える。血が流れる度に私の胸の中にある獣と狂い火が歓喜している。
「ユイちゃん下がって・・・て言いたいけど支援するものが無い!」
何か支援したくても広範囲の敵に攻撃する魔法なんか使えないし他に支援なんて手入れ用の油だけ・・・油?
私は思い切りで刀身に油を塗って炎魔法で着火して頑張って斬撃を飛ばす。
「たあぁぁぁ!!!」
飛ばした斬撃自体には飛距離が足りなかったがモンスター達は本能的に避けてユイちゃんはその隙を見逃さず魔法で蹂躙にする。
「・・・ありがとう」
「気にしないで♪」
形成が一気に逆転しサナエちゃんの計画通り撃退に成功した。
「あと少し、このまま行くわよ!!」
サナエちゃんは私達が戦ってる間に周囲を見渡しながら目的地まで先行する。
「くっ、こっちもモンスターが!」
「アスカちゃんを治すためにそこを退いて!」
敵に会うとまた戦闘が始まり猛攻が治まるまで長時間戦い続けた。
☆★☆★
「っ・・・!!」
頬や手足に傷を負い太腿あたりは引っ掻かれて肉が抉れてしまい本当に精霊なんか住んでるのか疑いたくなるぐらいに凶暴だった。
サナエちゃんも長時間の戦闘は疲弊して後半は殆ど押されていたが最強の友達であるユイちゃんが疲労を感じることなく戦線離脱した私達を確認すると大規模な連続魔法や殺意の高い剣撃や打撃、そこら辺にあるもの全て活かして倒してしまった。
「う・・・疲れた」
私達の傷を癒やすとユイちゃんは一気に疲労が襲いその場で膝から崩れるように木の幹を背にしながら言葉を発する。
「これで全部?」
ユイちゃんに言われて周辺を確認するとこの辺りの敵は来ないと判断し報告するとよっぽど消費したのか少し休憩したいと私の膝を枕にしてきた。
サナエちゃんは休憩に賛成して少しだけ休むはずが気持ちよくて一瞬だけ寝そうになった。




