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「遠征任務:特別依頼・炎星と水星【中編】」 その20

 この日は珍しくやっかみもなく皇女様からの命令も無い。だが今日皇女様の王室に立ち寄ると何やら見たことのある女性が見えたが気の所為だろうと逃避した。


 そんな水星生活ももう十日を過ぎてただ今十二日目!残り六日だったかな?勤勉に皇女様の依頼をこなしたり相変わらず貴族の人達からは無視されるけど少しずつ話す人が増えてきたよ!


「ねーユイちゃん!今日は皇女様の依頼が来るから頑張ろうね!」


 ユイちゃんに声を掛けると少し薄い反応で頷く。


 あの事件の後、皆に異変を感じた。


 サナエちゃん達は何故か明日まで会議はお休みと折角ポケットワープを使って来たのに何か事情があったのかな?


 仕方無く戻ると今度はユイちゃんが変だ。


・数日に一度甘えてくれるのに呼んでも遠慮された。

・私を何故か巨乳好きと勘違いしたユイちゃんは胸を揉ませてくれるのが珍しく驚かれた。

・いつもは私の隣に座るのに最近は面と向かって座るようにしている。


 明らかに変だ、もしかして何かの病気だろうか?あの場所は一体何だったのか、いつの間にか人形も無くなってたし調査は急に行き詰まってしまった。


「ユイちゃん、大丈夫?」


 私は二人を連れて皇女様が住む王宮と呼ばれる場所に向かう途中で話を切り出した。


「ええ?別に何も無いわよ?」


 朝からの呼び出されて機嫌が悪いのか少しぶっきらぼうだ。


「あの後から何だか様子が変だから何かあったのかなーって」


 私はめげずに顔を覗き込むとやっぱり少し不機嫌だ。


「別に、私はいつも通りよ?」


「えっ?そうですか?私、毎日ユカリさん起こしてるけど最近はユイさんも起す羽目になってますが?」


 少し棘のある言い方に私達は頭が上がらないや。


「二人共だらけ過ぎてます、特にユカリさん!いっつも朝になってもぐっすりなんですから!」


「ひゃー!ごめんね!私つい起こしてくれるから任せちゃって・・・えへへ♪」


「えへへ♪じゃないです!全くも〜!!」


 スェウちゃんも段々馴れてきて怒ってくれる、普段からしっかりしてる人がいると助かるな〜♪と声に出すと更に怒るからやめておこう。


「ユイさんも・・・ユイさん?」


 お叱りを受けているとユイちゃんは深く何か考えているのか表情が険しい。


「っ?な、何?」


 今までの話を聞き逃したユイちゃんは素っ頓狂な声で返ってくると私達は心配になる。


「大丈夫ですか?具合悪いですか?」


「・・・大丈夫、少しツカレてるだけ」


 思ってる以上に疲弊し、体調が優れないとわりかし重要な事を言われて二人して容態を聞くが教えてはくれなかった。


「ユイちゃん、苦しいならいつでも言ってね?私絶対無理させないから!」


 うんっと何だか上の空で返事ばかりで本当に不安になってきた。


 病院は高いしユイちゃんは別にいいと拒否するから打つ手が無い。


 あと少しの辛抱だと思ってたのんびりした生活はこの日を堺に私の予想を遥かに超える大事件となるなんてこの時は予想出来なかった。

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