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僕(俺)が従魔になるまで  作者: 月猫 美月
22/22

エピローグ

ラスティ目線です

「フィルお兄ちゃん」


ウィルは僕の膝の上から降りて尋ねてきた、もう1人のウィルの傍に『とてとて』と近づいて抱っこを強請った。


あの後、目を覚ましたウィルは、もう1人のウィルとお互いに名前を付けあった。


時々遊びに来るつもりだから僕達がややこしいからと最もらしい理由を言っていたけど本当かな?


ウィルは僕達と同じように普段は一部の記憶しか無い。

というより脳で全ての処理をするのは難しいので普段開ける記憶の引き出しと、必要に応じて開ける引き出しとを分けたのだとか。

そのせいかウィルは益々幼い感じになってきている。

姿は7才だけど、4、5才くらいな感じだ。


ウィルがもう1人のウィルに付けたのが『サフィール』という名前。

愛称はフィル。


もう1人のウィルがウィルに付けたのが『ヴィオラ』という名前。

愛称はヴィー。


このヴィオラという名前は女の子が生まれたら付けたかった名前のひとつ。


何で知ってるの!

ヴィオラにも言ったこと無かったのに!


「お土産あるよ」


サフィールは異空間に収納していた食べ物やお菓子、おもちゃやドレスに装飾品に本と次々と出していく。

毎回、凄い量だけど、ヴィオラも同じように異空間収納があるので問題ないけど……。


物凄く嬉しそうに笑うからヴィオラを取られたような気分になるんだよね。

まあ、これは兄上も同じなんだけど。


ヴィオラはお土産のいくつかを持つと兄上の方に『とてとて』と歩いていく。


「パパ。これ食べたい!」


確かレトルトとかいう食べ物だ。

こっちには無い食べ物でこっちには無い味だ。

悔しいけど、すっごく美味しい。


それにバタークッキーの箱。

この世界の物よりサクサクで程よい甘さで美味しい。


兄上はにっこりと笑ってそれを受け取るとヴィオラの頭を撫でてからキッチンに向かった。


基本的に家事は兄上の仕事だ。


兄上は元々小食なヴィオラが食べたがる物は否と言わない。


「フィルお兄ちゃん、にゃんこ!」


ヴィオラがそう言うとサフィールの姿は小さな子猫に変わった。

ヴィオラが持っている縫いぐるみそっくりの姿だ。

成猫の時もあれば子猫の姿の時もある。

散歩の時は成猫、抱っこの時は子猫という風に変えているらしい。

声に出さなくても意思の疎通ができるのでヴィオラに合わせているんだとか。


ヴィオラはサフィールを抱き上げてスリスリと頬を寄せる。


「もふもふぅ」


さて、僕は何をしようか。


考えを巡らせていると服を引っ張る感触がする。


「続き」


視線を下げると、さっきまで読み聞かせていた絵本を持ったヴィオラが首を可愛く傾げて見上げていた。


僕はサフィールごとヴィオラを抱き上げソファーに座ると本を開く。


穏やかな時間。

平凡で幸せな時間。


もちろんエレノアや子供達との生活だって穏やかで幸せだったけどね


「用意ができたぞ」


トレーを持った兄上が入ってくると美味しそうな匂いが漂う。


他人から見たら平凡じゃない可笑しなことかもしれないけど、かつて(アズベルト)が望んだ平凡で穏やかな生活。


この幸せが長く続きますように

一応本編は終了です。

今後、修正や番外編を書くかもしれませんが、最後までお付き合いありがとうございました。

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