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初めての薬草



翌日。

朝食も奢ってもらって、6人で冒険者ギルドにきた。

五人組は出立届を出して、町を出る。

俺は依頼表が貼られた掲示板を眺めて、今日受ける依頼を探す。


「薬草採取、ゴブリン討伐は常時かぁ。9級だと…」


うーん、討伐より採取のほうがいいかな。回復魔法も、アンデットにしかダメージ与えられないし。

パーティを組めば役に立てるけど、そしたら異能を隠すのがめんどくさいし。

異能を隠さなくてもいい方法ないかなぁ。


「うーん、今日は薬草採取かな。」






町のはずれにある森の手前、日のよく当たる場所に薬草が生えてるらしい。薬草は1本1銅貨、根まで綺麗に取っての買取額だ。

目標は100本、手早く取るためにスコップをアマソンで買った。手持ちサイズの、100円ぐらいのだ。

ギルドの図鑑で見たのと同じ草を探す。雑草より青みがかかってて、葉が硬いらしい。

お、さっそく発見。たしかに青い。ためしに手で引っ張るが、割ときつい。

やっぱりスコップで掘り出す。掘り出した薬草は土をちょっと落として、収納へ。


五人組に聞いた話だと、収納袋とかいう、空間魔法を付与されたアイテムボックスがあるらしい。らしいっていうか、五人組もみんな持ってた。

6級にあがるとギルドから貰えるらしく、新人でも先輩冒険者にもらったりして持ってることがあるようだ。

なので、なにもないとこから薬草を出してもなにも思われない、らしい。


ということで、掘った薬草は全部収納へ。途中、昼休憩をはさみつつ、朝から夕方までずっと薬草を掘った。





「さすがに腰が痛い……えっと、ミドルヒール」


労働による疲労も、女神様のおかげで一瞬で楽になる。

右手から光が溢れ、患部に触れるとあたたかい何かが沁みて、腰痛がなくなる。

戦いには向いてないけど、こういうところで非常に役に立つ。女神様ありがとう。


暗くなる前に町に戻り、取った分の薬草を清算する。

結局、100本超えて142本も採れた。やっぱスコップ買っててよかったよ。

1銀貨と42銅貨を受け取って、収納する。

初日にしてはそこそこ儲けたのでは?

明日は他の依頼も受けてみたいな。




夜、宿で、プリンを食べた。

自分へのご褒美だ。

甘くてとろけて、やっぱり地球の技術はスゲェなと感心した。

この世界では塩も砂糖も貴重なようで、食文化が発展していない。

商人とのツテができたら、テンプレみたいに香辛料で無双してもいいかもね。


「ごちそうさまでした。」


ゴミは収納に入れて、削除を選択したら消えるみたい。

何気に凝った仕様だよね。女神様って情報系の大学とか出たのかな。


明日はもうちょっと稼いで、バーゲンダーツのアイスを買おうかな。

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