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迷宮都市へ。王都到着



行きでひと月、帰りでひと月、滞在にひと月で、季節ひとつ分、この街『ドラゴニア』を離れることになった。

向かう先は、迷宮都市。

商人さんのところには3ヶ月分の商品を卸したが、アレン君のところには保存の効くものしか卸してない。

俺の商品に頼らなくてもなんとかしてみろ、って商人さんが言ってたね。まぁ、保存の効く、ハムとかベーコンとかチーズあたりは数ヶ月分置いてきたんだけど。


「じゃ、いくか。」


「ああユウスケ、サンドイッチまだ余ってるんだが」


「え、つくりすぎじゃない!?」


ともかく、馬車も予約した。乗合馬車と違って、ちょっと高めの予約馬車。乗合馬車がバスなら、予約馬車はタクシーかな。こっちは5人と1匹だから、乗合馬車だとみんな乗れないかもしれないし、予約馬車なら御者さんの目さえ避ければ能力使えるし。高いんだけどね。高いんだけど、迷宮都市まで1つの馬車で行けるってのは良いよね。各街で馬を入れ替えるそうだけど。


シンヤさんが気合い入れてつくりすぎたサンドイッチを腹に詰め込み、家の前まで来てくれた馬車にみんな乗り込む。ヴァンが乗るとちょっと狭いかな。この子結構大きくなって、今はトラぐらいのサイズになってる。もうちょい成長するそうだ。今でも俺とソニアで2人乗りできる。力強くて頼もしいね。

ここから王都まで4日、次の街まで4日、その次の街まで4日、迷宮都市まで4日。毎日夕方頃には合間にある村に停泊する。王都で3日、各街で2日の観光時間を持って、迷宮都市に向かう。

王都ではエルマさんのところにお邪魔するのと、みんなの新しい服を買う予定。王都の最新ファッションで街のみんなに差をつけろ!ってやつね。帰りの王都ではみんなへのお土産を買わないと。王都名物、エルマさんに教えてもらおう。






なんだかんだ無く、王都に到着した。途中で盗賊に襲われることも、魔物に襲われることもなく。街道は魔物が寄り付かない魔道具が使われているそうで、滅多なことがないと魔物に襲われることはない。ヴァンは魔物なのに大丈夫なのかというと、ペットになった魔物は魔道具の範囲外なのだそうだ。

今は夕方なので、エルマさんのとこにお邪魔するのは明日だな。伝言屋に10銅貨でエルマさんへの伝言を頼み、ちょっと高めの宿に泊まった。



朝食は香辛料が上手く使われた、ポトフのようなスープと、柔らかい白パンだ。この宿の料理である。

王都では、第二王子が香辛料の栽培を目指して研究会を設置したらしい。今のところ、唐辛子と胡椒は育ってきてるそうだ。

まだ栽培できてはいないが、そのうち市場に出回るだろう。商人さんが王家に売った本のおかげかな。


さて、エルマさんに会いに行こう。今日は大学ではなく、エルマさんの自宅にお邪魔する。5人と1匹全員でだ。






「でっけぇ」


「ワンッ」


エルマさんの家は、貴族街の入り口入ってすぐにあった。

え、エルマさんって貴族だったのか…?

ともかく、お邪魔しよう。ノッカーを鳴らす。


「ああ、来てくれたのかい。さ、とりあえず上がって。」


いつも通りバインボインな…じゃなくて、サバサバした雰囲気のエルマさんに客間に連れられる。

エルマさんは直ぐに、お茶を淹れてくると言って部屋を出た。


「ユウスケ、鼻の下が伸びてますわよ」


「おうユウスケ、あとでちゃんと紹介してくれよ」


ソニアはともかく、シンヤさんは何言ってんだか。紹介はするけどさ!


お茶を持ってきてもらい、シンヤさんの紹介をする。まぁ、悪くない感触じゃない?イケメン羨ましいとか思ってないし。俺にはみんなが居るし。


「今日は新しい本を持ってきたのと、オススメの服屋を教えて欲しくて。あと、お土産にいい王都名物とかあったら教えて欲しいです。」


「お、また持ってきてくれたのか!ありがとね。服屋なら、貴族街をでて直ぐのところのが良いよ。私の名前を出したら、悪いようにはされないから。お土産は…そうだね、スカイシュリンプせんべいとかいいんじゃないかな。」


スカイシュリンプせんべいか。確かに、前に王都に来た時は食べたし、街でも王都帰りの冒険者は挙ってこれを土産にしてたっけ。塩味が効いてて、まさにせんべいってかんじなんだけど、エビは甘みが強くて、塩っ気と混じってとても美味しい。保存も効くし、お土産には最適かな。


「やっぱりせんべいですよねぇ。ありがとうございます、じゃ、服屋にいくので、お暇しますね?」


「あら、昼ご飯はどうするんだい?」


「昼飯はレストランを予約してるんです。晩飯は評判のいい酒場に行こうかなって。」


「そうかい…また私が街に出たときは、ご飯つくっておくれよ?」


「ええ、もちろん。」




エルマさんの家を出て、服屋に向かう。と思ったけど、もう昼時か。先にレストランに向かう。

思ったより余程美味しい食事を済ませ、服屋に向かう。


俺は黒を基調にした、かっこいいローブを購入。右目が疼く。

ソニアはピンクと白のドレスのような洋服、それとカチューシャ。可愛すぎな?

夏美ちゃんは流行りの青系の上下。何着てもキマってるからずるいよね。

テレシアは俺と同じく黒を基調とした、騎士が着そうな服。銀髪ポニテが相俟って、女騎士みたいでかっこいい。

シンヤさんは緑の革ジャンと革パンを買った。緑とか俺絶対似合わないわ。ガタイが良くて手足が長いエルフとかずるい。なんでそんな色が似合うんだよ。


「シンヤさん、なんで緑を?」


「ん?なんか、エルフっぽいじゃねぇの」


う、うん、緑はエルフっぽいけど、シンヤさんは耳以外エルフっぽくないよね?

イケメンちょいワル細マッチョエルフ

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