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召喚ゴーレム


女神様の呼び出しから数日。

結局、人数分もらえるということで、魔法記憶腕輪を5つ貰った。

4つじゃないのかって?シンヤさんはもう仲間だからね、貰っても良いよね。


俺の腕輪にはダークフレイムを記憶させた。ソニアの使える闇魔法で、熱はないが、レジスト出来なければ敵を灰にする極悪な魔法だ。討伐依頼では証明部位まで灰になるため使えないので、緊急時用になる。込める魔力が多いほどレジストされにくくなるそうなので、いざとなれば思い切り魔力注ぎ込んでやる。そんな事が起きないように安全マージンとってるけどね。


ソニア、夏美ちゃん、シンヤさんの腕輪には、オーバーヒールを記憶させた。魔力を途轍もなく消費するが、大抵の傷は治療できる魔法だ。ちぎれてすぐの四肢なら繋げられる。骨折なども、固定などしなくとも元どおりになるので、魔法は魔法なんだなと思った。


テレシアの腕輪にはミドルヒールを記憶させた。テレシアの魔力量では、これを発動させるのが限界だ。そのうち魔力量が増えたら、上書きしよう。


「おはようユウスケ。飯できてるぞ」


「おはようシンヤさん。今日は…ああ、いいね。」


シンヤさんがきてから、朝飯はシンヤさん、昼飯は俺、夕飯は夏美ちゃんがつくることになった。シンヤさんはプロの味、夏美ちゃんは家庭の優しい味の料理をつくる。俺は結構大雑把につくるから、どう思われてるかはしらん。自分では結構美味いと思うんだけど。

使用する食材は、前日までに俺に報告して、アマソンで購入したものを冷蔵庫などで保存している。冷蔵庫は専用の発電機1台繋げてるので、毎晩と毎朝に燃料を確認すれば電気が途切れることはない。


今日の朝飯は、太刀魚の塩焼き、鯵のなめろう、豆腐の味噌汁、ほうれん草のおひたし。

昨日はサンドイッチだったけど、和食もいいね。


「シンヤさん、なめろうあるなら日本酒とか買いますか?」


「お、いいのか?銘柄は任せる」


銘柄任されちゃったよ。きついお酒はあまり飲めないので、日本酒の銘柄とかあんまり覚えてないんだよな…

とりあえず、辛口キツめの、ちょっと高いやつでいいか。購入と。


「これでいいです?」


「いいの選ぶな。これ飲むなら、もっと甘めのなめろうつくってもいいかもな…ユウスケ、ウニのなめろうなんてどうだ?」


おお、なんて響き。ウニのなめろうとか絶対美味いだろ。今使ってもらおう。







今日は冒険者の依頼を受けよう。

依頼を選びにきたのは俺とヴァンだけだ。リーダーがパーティとして受注すれば、登録されてるパーティメンバーも受注扱いになる。ヴァンはついでの散歩だ。最近はサイズが一回りデカくなったが、認知度は高まったので、子供が撫でにきたりする。ヴァンは賢いのでされるがままだ。


さて、依頼は…お、ストーンタートルの討伐収集依頼がある。

ストーンタートルとは、一言で言えば岩だ。岩のように硬い甲羅と皮膚、体長2メートルを超える巨躯、ミネラル豊富な石や土を食う温厚な性格。攻撃されると仲間を呼んで総攻撃を仕掛けてくるが、鈍足なので、普通の冒険者なら規定数を倒してアイテムポーチにいれたらとんずらできるほど。

ただ、とても重いので、アイテムポーチがなければほぼ持ち帰れないのが欠点か。6級になるともらえるアイテムポーチがないと困難な8級依頼。まあ、素材収集の依頼だし、緊急性が低いから問題ないんだけど。パーティによったら、ボーナス依頼みたいなもんだし。

で、うちのパーティにとってはボーナス依頼だ。さっそく受注した。

今日はシンヤさんの初戦闘だ。ゴーレムは見せてもらったけど、戦闘だとあれがどれだけ力を見せるのか。楽しみだ。







「サモン、ストーンゴーレム」


俺たち5人と1匹の前に、身長3メートルの岩の巨人が生まれる。力強く、頼れる風貌だ。


「エンチャントメタル」


岩の巨人の腕に、金属の光沢がうまれる。この金属は持参したものだ。鍛冶師さんのとこの鋼だな。


鉄のグローブをはめた巨人が、向かってくるストーンタートルの前に立ちはだかる。

ストーンタートルは嚙みつき攻撃とのしかかりが基本攻撃なのだが、はたしてストーンゴーレムに効くのか。


「捕らえろ、ゴーレム」


ストーンゴーレムが命令を受け、ストーンタートルにむかう。力のぶつかり合いになると思われたが、ストーンタートルの嚙みつきを悉く避け、ゴーレムがタートルの首を掴んだ。

岩をもくだく嚙みつきも、当たらなければ問題ないということだ。片手で首を掴んだゴーレムは、甲羅の方にもう片手を添えて、首を引きちぎった。

完全勝利。俺以外のメンバーはみんな完全勝利できるが、スピードはシンヤさんが一番はやいな。ただ、敵が素早かったら、どうなるかわからん。ゴーレムは動きがあまり良くなかったし。


「ふむ…制御が難しいな。慣れれば数体操れる気もするが。今日は練習だな。」


ゴーレム生成は普通にある魔法で、エンチャントもそこそこ熟達した鍛冶師や裁縫師なら得られるスキルなんだけど、シンヤさんは異世界人で、女神様からチートを貰っている。

まず、ゴーレムの維持魔力が不要。普通のゴーレムは、生成と維持に魔力を吸われるが、シンヤさんは生成時のみの魔力だけで良い。つまり、ゴーレムアーミーも夢じゃない。サモンとクリエイトでは別の魔法だってシンヤさん言ってたけど、それはよくわからん。

そして、エンチャントも特殊だ。シンヤさんのエンチャントは、人工知能の付与もできる。人工知能なんてこの時代誰が考えるんだろうかね。つまり、魔力不要のゴーレムがシンヤさんの命令を聞いて自分で思考して働くってこと。家の庭にも二体控えてる。不審者をできるだけ無傷で捕らえろ、って命令に従ってる。今の所不審者なんていないんだけどね。


今回のサモンゴーレムでは、人工知能を付与せず、シンヤさんが操作した。戦闘用の人工知能も付与できるそうだが、教育がそこそこ大変だそうで。

最終的には、造形にもこだわって、オートマトンを造りたいと言っていた。いやそれは楽しみだろ。


「シンヤさんの能力も戦闘できていいですね…俺は買い物してるんで、みんなで頑張って。怪我したらすぐ戻ってきてね。」


「ユウスケは後ろでドンと構えていれば良いのですわよ。」


「あ、ユウスケ君、昼ごはんの準備してていいよ?」


「さぁてぇ、今日はぁ、一撃必殺を練習しようかなぁ」


「ワンッ」


まぁ、俺はヒーラーだからね。仕事がないほうが健全だからね。

テレシアは最近、棍の使い方がとても良くなってきた。捻りが加えられた、というのかな。重みが増して、もともと強い一撃が更に強くなった。

夏美ちゃんは、魔法が上達した。少し溜めの時間がかかるが、尖った魔法弾を高速回転させて発射できるようになった。これによって、ソニア曰くオーガぐらいならダメージを与えられるようになったそうだ。

ソニアは相変わらず強いし、ヴァンはデカくなってきてだんだん魔法も覚えてきてるようで、頼もしい。


さて、俺はといえば、リザレクションを覚えた。生き返らせる魔法…だが、心停止して3秒以内に全魔力を注いでなんとか繫ぎ止められるレベルだ。魔力を抑えれば、頭髪の死んだ細胞などを生き返らせることにも使えるので、ハゲに悩むことは生涯無くなった、かな。それ以外には…俺のことではないが、商人さんの店の2号店が出来た。

商人さんの店と領主さんの館の延長線上に、商人さんの店と同じぐらいの規模の店ができた。

商品の卸しは商人さんのとこで一括でしてるので、俺に負担はほとんどない。売り上げは好調なようだが、生鮮食品の俺の取り分は売り上げの1割にした。美味いもんはみんなに食べてもらいたいし、そもそも1割でもじゅうぶん稼げてる。生鮮食品以外は3割のままだし、最近は自転車が貴族のなかで流行って、高値で売れるそうなので、自転車修理の人材も育ててるそうだ。なんか大事になりそうだな。自転車文化ハザードってなんだよ。

まぁ、なんだ。これでも結構稼いでるので、戦わなくても文句は言われない、はず。ひ、ヒーラーだもん。

みんな優しいからね、心配はしてない。


「昼飯なにがいい?」


「ウニ丼がいいですわ!」


「ハンバーガー食べたいなー」


「肉ならなんでもいいですぅ」


「精の付くものがいいな」


「ワンッ!」


ウニ丼とハンバーガーとステーキと…精の付くものってなんだろ。ウナギでいいか。ヴァンは和牛生肉だろ。舌が肥えてしまったな。

ゴーレムは浪漫

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