王都観光?
翌日。今日は王都観光、明日は午前に本を受け取って、午後は観光。明後日は朝に王都を出る予定だ。
アイスウルフは王都を出る日まで大学で預かってもらっている。
家に帰ったら、ペット用品をいろいろかおう。狼は犬と同じ要領でいいのかな?
それは帰ってから考えよう。とりあえず朝ごはんだ。
「おはよ、朝飯はなにがいい?」
いつものことなのだが、俺は起きるのが遅い。
ソニアはあまり長く寝なくていい種族で、夏美ちゃんは前世から早起きの習慣があるそうだ。テレシアもソニアと似たようなもんだ。
「おそようですの、ユウスケ。今朝はレアチーズケーキがいいですわ」
「おそようユウスケ君!焼魚とか味噌汁ってあるかな?」
「おはようございますぅ。私は美味しいパンが食べたいですぅ」
えー、レアチーズケーキ購入、味噌汁はインスタントのを購入。
焼魚はレンジで温めるやつがあるけど、湯煎でも大丈夫だろ。ちょっと高いけど購入。米はまだあるな。漬物もかってやろう。沢庵でいいか。
パンはどうするか。俺はクロワッサンや菓子パンが美味いと思うが。
「パンにも種類がいっぱいあるんだが、どれがいい?一緒に見よう」
テレシアの横に座り、スマホを見せる。
ちなみに、この宿には寝室と居間がある。湯沸場は居間のほうだ。いま四人がいるのは居間のほう。低いテーブルと、二人掛けソファが左右に。
ソニアと夏美ちゃんは互いに髪を梳かしあってる。ブラシはもちろん俺が買ったやつだ。
「この、黒いのはなんですかぁ?」
「これはチョコクロワッサン。俺は好きだな。チョコはわかるか?」
「わからないですぅ」
「んじゃまぁ、とりあえず俺用に買うか。一口食ってみな。」
「あ、これは美味しそうですねぇ」
「メロンパンか。じゃあそれで。」
あとはコーンポタージュと、ソニアにココアを。
テレシアはとりあえず紅茶でいいか。夏美ちゃんは玄米茶だったよな。
寒くなってきたので、もちろんホットだ。
「うーし、じゃあいただきまーす」
「いただきますわ」
「いただきます」
「いただきますぅ」
うーん、やっぱりコーンポタージュは体に沁みるね!
「王都観光って、どう観光すればいいの」
王都は広い。大まかに区画が分かれているが、其々がまた広い。
商業区か歓楽区か、どっちが良いか。
「私の武器は?」
「夏美ちゃんの武器は、アマソンでコンパクトボウを買おうかと思ってる。あー、テレシアの武器はどうする?」
俺は革装備とショートソード、マシェット、カランビットナイフを持ってる。
夏美ちゃんも革装備を買ってあげようと思ってる。武器はコンパクトボウとマシェットかな?
テレシアはどうなんだろう。そもそも前衛か後衛かわからん。
「私はぁ、ほんとは召喚したイビルホースに乗って戦うのでぇ、グレートソードがいいんですけどぉ……」
あー、デュラハンのイメージそのまんまだわ。そのまんま。かっけぇよなデュラハン。
「私はぁ、イビルホースに乗れないのでぇ……あと剣も苦手なのでぇ、メイスでお願いしますぅ」
…馬に乗れないデュラハンってなに?それデュラハン?ほんとにこの子デュラハン?
「というわけで服を買いにきました」
「誰に説明してるんですの?」
武器防具は町の鍛冶師さんとこで買えばいいし、飯とかもアマソンのほうが美味いし、じゃあなに買いに行くよ、となると。こっちの水準じゃないと困りそうなものを買うべきで。アマソンで買った服だと目立つからな。
新品の服は高い。高級ブティックってやつか。平民は中古で買うのが基本だそうだ。だが、どうせ買うなら新品だろうと。
…値段は、まぁ、高いといえば高いか。貴族向けだと最低1金貨、平民のでも最低5銀貨はする。
俺らは平民向けのを買えばいい。高くても50銀貨だ。
「あー、1人2セットで1金貨までね。」
3人に1金貨ずつ渡す。お金持ちの感覚だなぁ。
女の子の買い物は長引く。俺は早く選んで、店先でミルクティーでも飲んで待ってるかな。
「げ、100万円ポンとくれたよこの人。お金持ちなんだね」
「き、金貨なんてぇ、怖くてつかえませんよぉ」
「ああソニア、こいつらにちゃんと似合う服選ばせてやれよ」
「承知しておりますわ」
「俺はこれでいいかなぁ」
町や王都でよく見かける、流行りっぽいけど奇抜じゃない、基本を押さえた服。前世ではそんなに服に気を使わなかったけど、それは気を使う場面がそんなになかったからで、ファッションの基本ぐらいは知ってる。一汁三菜みたいなもんだ。
それを2セット。同じのを。
「あいよ、銀貨20枚ね。」
こんなのでも1セット10万すんのか。
服とか商人さんに卸せるかもな。
「じゃあソニア、俺は外にいるから、ゆっくり楽しんでくれ。」
「わかりましたわ。あ、ユウスケ、これとこれはどっちが似合うと思いますの?」
「あー、ソニアならこっちのほうが可愛くみえるよ。まぁ元がいいからほとんど差はないけどな」
「あら、お上手。ならこっちにいたしましょう」
さて、何時間かかるかな。
服は着れたらいいです。




