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可愛くて優しい女神様



「とりあえず、『異世界転移なう』と」


気分を落ち着けるにはとりあえず呟いとけばいいって友達が言ってた。

それはともかく、異世界、かぁ。

本当かどうかはこの際どうでもいいんだけど、とりあえず今夜はどこで寝れるかが心配。

ていうか腹減ったなぁ。なんか食い物…


「アマソンで頼んでみるか」


異能っていうぐらいだから、こう、頼んだらポンと目の前に届く、みたいな感じだろう。


「食品、飲料…秋のグルメセールだってさ」


蟹が美味しそうだな…でも高いし。

そういえばお金はどうすんだろ?さすがにタダじゃないだろうけど、いまお金ないでしょ。5000円ぐらいあったのはどっか消えたし。

と思ってると、スマホにメールが来た。メールのアイコンとかあったかね?


「なになに?『可愛い女神様からの受信用メールボックスと、所持金残高確認用のアプリをダウンロードしたよ!お金を手に持って念じれば収納できるし、出したいと念じれば出てくるよ!単位は日本円、銅貨100円、銀貨1万円、金貨100万円!頑張って貯めてね!』…へえ、これが残高確認用アプリかぁ」


女神様に感謝の祈りを捧げて、さっそくアプリを開いてみる。ていうか女神様、口調が砕けた気がするなぁ。

現在残高は5303円。銅貨53枚分かぁ。

ともかく、買い物しよう。


まずはメイン。お惣菜ないかな?


「んー、美味そうなのは多いけど。」


なんというか、温めて食べるものが多い。今ここで食えるものって難しいな。

うーん、菓子パンにしよう。

スペシャルなバナナのパンが3個から注文可能だったので3つ。510円ぐらい。

次は飲み物。炭酸飲料にしようかな?

デッカいビタミンのがあった。12本とか入ってるやつならいろいろあったけど、1本で買えるのは少ないなぁ。とりあえず、これが140円ぐらい。


カートに入れて、支払い。支払い方法は…女神口座引き落とし、ってのがあるのでそれで。

配達は…女神便で。ポチッと。


「おおうっ」


目の前にジュースと菓子パンが入ったカゴが現れた。手に取るまで浮いていた。

なんだかんだでちゃんと届いたようだ。所持金は残り4653円。手数料はかからないようだ。




「うーん、毎回カゴで受け取るのも、めんどくさいかもなぁ…」


菓子パンを食いながら、愚痴る。今でもじゅうぶんチートなんだけど、人間って上を見たら幾らでも欲が湧くもんだから…

ピロリン、と、女神様からメールが来た。愚痴聞かれてたかな…?


「大丈夫だろ、多分…なになに?『毎回カゴ用意するのめんどくさいんで、倉庫アプリをダウンロードしたよ!容量はわりと多め、時間経過は勿論あり!時間経過無くすとか先輩に頼んでも無理だからね?出し入れはお金と同じ感じだからよろしく〜。次からはそこに配達するからね!』」


なんというか、至れり尽くせりだなぁ。

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