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香辛料無双


「王都へゴー!ですの!」


ソニアもこんなに騒ぐんだな。

今日は王都へと出発する日。

商人さんには大量に卸してきたし、冒険者ギルドにも一応報告してきた。

冒険者友達にはお土産を買ってくると約束させられたし、ついでなので最初に世話になった宿屋さんにもお土産を買おう。


馬車に揺られて、町をでる。

ここから王都までは、馬車で4日かかるらしい。

初日は村で泊まり、2日目は宿屋町で泊まり、3日目は村で、4日目の夕方に着くらしい。

ドラゴン便なら1日でつくそうだが、それを使えるのは王家か、王の命を受けたものぐらいだそうで。さすがにドラゴンに運んでもらうのは恐れ多い。

乗客は俺とソニアの他に、お爺さんとお婆さん、若いおにいさん、それとエルフの男の子。お爺さんとお婆さんは夫婦かな。若いお兄さんは聖職者っぽい。エルフは町でもあんまり見ないんだよなぁ。こんな子もいたんだね。


そういえば、町以外で泊まるのは初めてか?


「宿取るまでは、缶詰とか菓子パンとかだけだなぁ」


「チーズケーキは…」


「さすがに無理だろうな。2日目夜まで我慢だ。」


「そんな…!!」


だから出発前に食わせたのにな。


「村で個室が充てられたら食わせてやるよ。」


商人さんのとこで売られてるので、缶詰と菓子パンはみんなのまえで食える。あとは、最近売り出された、黒胡椒などの香辛料を使った干し肉。

これは普通の干し肉の10倍は高いんだけど、10倍以上は美味いと評判だ。そこそこ稼いでる冒険者によく売れるそうで。

商人さんが加工業者に香辛料を売って、加工業者が干し肉を商人さんに売るので、商人さんのとこで買える。俺は商人さんの恩人なので、欲しいものは仕入れ値で買えるのだ。

まぁ、その分いろいろ卸してるし。今や商人さんの店は町で一番稼いでるのだ。


「お、この干し肉辛いな」


「辛いんですの?私にもくださいまし」


「ああ、ほれ」


これは唐辛子粉のだな。

唐辛子は今までもあったけど、結構高かった。しかも森の奥の方に生えてて、取りに行くのが大変。強い魔物はそんなに現れないんだけど、迷ったりしやすいから依頼も人気がない。

ほかの香辛料もなぜかだれも栽培しないので…商人さんの独壇場だ。

売り上げの3割が入ってくるので俺もウハウハなんだけどね。マジで。

従来の2、3割ほど安値で買えるようになったうえに、いろんな使い方を教えたりもしてるので、金持ちたちの食文化が変化してきているそうだ。

王宮でも、香辛料を使った料理の研究会が設立されたそうで。お呼ばれするかもしれませんねーなんて冗談を言われたよ。

…さすがに王宮には行きたくないな。怖い。


高所得層は香辛料や甘味で賑わってるんだが、じゃあ低所得層はどうなのかと。

実は低所得層のほうが賑わってたりする。

そもそも低所得層のほうが数が多いし。

こちらもある意味、香辛料によって食が変わった。

塩が今までの半額以下になったのだ。

わざわざ遠方から買い付けてきてたのが、いまやドラゴニアで買って他所に売りにいくほどまでに。

なので、たとえば、


「ポテチはないんですの?」


「ああ、ほら。これは商人さんのとこのだけど」


「…うーん、イモの質が違いますわ。アマソンのほうがまだ上手ですわね」


いまや子供のおやつといえばポテチかフライドポテトだってぐらいで、味付けに塩がよく使われている。

塩をとり過ぎると病気になるぞと言われるほどに流通してきた。

もともとは塩分不足で倒れる人がいたと思えば、良いことではあるだろう。

少し高い酒場では、ポテチに黒胡椒を使ってたりもして、食の発展が面白い。

俺の最初にいた宿屋は結構いいとこだったんだけど、あそこでは唐辛子粉をポテチにかけてたりしたな。めっちゃ辛かったんでボツだったけど、もっと研究して例のアレをつくりだしてほしいね。

香辛料が安くなって、いろんな店でメニューのアレンジがおこなわれるようになった。

食は文化っていうから、もっと発展して欲しいよね。

…噂では、ラーメンのような料理を研究してる人もいるらしい。俺はこっちに来てからまだラーメンはだれにもみせてない。一度会わないといけないようだな。





「暇ですわー」


「さんざん食ってそれかよ…ほら、図鑑でも見てろ」


「お、おおっ!これは…キノコの図鑑ですわね!読めませんわ!…これはなんという名前ですの?」


「それはカエンタケ。触るだけでも危ない。食べると死ぬ」


「お、おお…悪魔のようですわね…これはなんですの?」


「それはシメジ。味噌汁に入れると美味い。」


最近、ソニアは図鑑にハマってる。

こっちに存在する植物や動物もちらほら居るようで、面白いそうだ。

あわよくばそれで文字を読めるようになってくれたら、そのうち役に立つだろうと思ってる。

まあ、学者さんに任せることになったわけだし、当分は必要ないけど。


「こっちのこれは…卑猥なカタチですわね」


「卑猥とか言うなよ…うわ卑猥だわこれ」


絶対狙ってこの写真にしたでしょ…!

こんな感じで、表に出ずに世界を変えていく感じ好きです

そんな感じに進んだらいいなと思ってます

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