金のあるときは欲しい物無くなる説
「今日はこの金貨で買い物をする日にしようと思う」
金貨10枚、ほんとは家のローンの返済に充てるほうがいいんだろうけど…
まぁ、そっちはちゃんと毎月払えるだろうし大丈夫だろう。
「どっちでお買い物なさるんですの?」
どっち、とは。
ドラゴニアか、アマソンかってことだろう。
「ソニアはどっちがいい?」
「私はアマソンを眺めるのが好きですわ」
じゃあアマソンだな。
まず、俺の家は土足厳禁だ。今は二人でリビングのソファに座っている。
この世界では土足が当たり前なんだけど、うちではみんなスリッパに履き替えてもらってる。汚れるからな。
なのでスリッパ、掃除用具などは買ってある。
調理器具も一通り揃えてる。コンロは、うちには『魔石』とやらを填めて使える『魔道具』のコンロがあるので、ガスコンロの出番はない。これがまた、火力があって良いのだ。
布団や部屋着などもある。
あと足りないものは…
「なにが必要かなぁ」
「この、デンシレンジ、というのは?」
「あー、電磁波で食べ物とかを温める機械だ。でも電気がなー」
電気かー。
ソーラーパネル買って、変圧器…は要らんか?コンセント…あこれは電気工事しないといけないか?
「め、めんどくさー」
「なら、こっちで使えるものを探しますわよ」
うーん、電化製品以外で欲しいものは…
「フライヤー、刺身包丁、たわし…たわしは買ってたな。フライパンのサイズと形が違うやつ…寸胴はあるから、炊き出しとかもできるな。食器もちょっと良いの買っとこ。来客用に。環境に優しい洗剤はあるから。あ、トリートメントとか買ってなかったな。化粧水もソニア用に買っとこ。ガムテープとかそのうち使うだろ。電池…懐中電灯も売れんじゃね?うーん、あとは…」
「お昼ご飯の時間ですわよ」
お、もうそんな時間か。
今日は起きるの遅かったしなー。冒険者にあるまじき10時起き。
ちなみに時計はうちにしかない。
こっちも1日24時間だ。女神様は先輩の世界、つまり地球の設定をほぼ流用したそうで。
「じゃあ昼飯の買い物しよう。なに食うかなー」
「かれー、とやらが食べてみたいですわ」
「あれ、前俺が食ってた時に要らないって言ったじゃん」
「だって見た目が…でも、美味しそうに食べてらしたから…」
じゃあ、今日は真面目につくってみるかね。
まずは寸胴。これいっぱいにつくるわけではないんだけど、多めにつくるよ。カレーはいろいろ使えるし。
あと、商人さんと鍛冶師さんにもお裾分けしよ。
カレーのルー…は止めとこう。粉でやってみるか。
ソニアは辛いの大丈夫だけど、商人さんは辛いのダメだし、どうするか。
商人さんには卵とかマヨネーズを自分で混ぜてもらおう。
ちなみにマヨネーズは、製法をレストランに売った。貴族も予約するような高いところだ。香辛料をめちゃくちゃ買ってくれるお得意様。
マヨネーズは作り方は簡単だからね。魔道具に泡立て器に似たのがあるから、混ぜるのも楽。
で、香辛料をいくつか混ぜよう。
ガラムマサラとか?コリアンダー?
…よくわからんからあんまり入れないでおこう。ていうか粉もルーも変わらんだろ。まろやかカレーのルーを使おう。よし。
で、具材だ。
牛肉、豚肉、人参、ジャガイモ、にんにく、たまねぎ…ほうれん草、さといも、牡蠣、エビ、ホタテ…
出来上がったらアボカド、トンカツ、ゆで卵とかも載せたいなぁ。
まずは炒めるものを炒めて、水を入れて沸騰させて。
アクをとって、ある程度柔らかくなるまで煮込む。
弱火にしてルーを溶かして、芋が溶けるぐらい煮込もう。
「さて、できたぞー」
「あら、具が多いですわね?」
「ああ、適当に入れてみた。お好みでこの辛くするオイルを入れてくれ。」
辛味オイルというのを買ってみた。
中辛だから、もしかしたら辛味が足りないかもしれないし。
米はいつものように湯煎で温めて皿に盛る。その上にカレーをたっぷりかける。
「じゃ、いただきます。」
「いただきますー!」
うーん、具が多い。シーフードと肉と分けたらよかった。
金がないときに欲しい物とか必要なものメモしときましょう




