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第二の人生は別の世界で

設定や発言の矛盾があるかもしれませんが、お気づきの点がございましたら優しく報告ください。



「あー、これは」


俺は今、森と平原の狭間にいる。

平原の方、前方に街道らしいものが見えるし、そのずっと先には川のようなものが見える。

振り向けば、木が生えてる。180度、木だらけ。小動物がちらほら見える。


左手には紙袋。さっき買ったアニソンのCDが入っている。店舗限定版だ。

右手にはスマホ。りんご社の新し目の機種だ。買ったばかりだから綺麗。

ポケットには財布とハンカチ。財布にはお金が…入ってない。あれ、5000円ぐらいあったはずだけどなぁ。

その代わりに紙切れが入っていた。

服装も変わりなし。どこにでもいる、でかめのGパンに英字印刷されたTシャツを着た、ダサいやつ。

現状確認おしまい。景色以外はなにも変わってない。


「幻覚か?」


朝からなんも食ってないけどなぁ。

今は昼…のはずで、倒れるほど動いたわけでもないだろうし。

そうなると、テレポートとか?

近所にこんな広い平原なかったよな。北海道か?

いや、テレポートて…非現実にも程があるでしょ。

とりあえず、スマホで現在地確認しようかね。


「…あれ、なんだこれ」


おかしいな、やっぱ夢かな?

ロック解除したけど、いつもの壁紙と、アマソン(≠Amaz○n)とツブヤキッター(≠twi○ter)のアイコンしかない。

なんだっけ、夢の中で自由に動ける能力みたいなのあったよな?それだわ多分。

てことはここは夢で、道中か帰宅後に俺は寝てるんだ。

なんだ、びっくりした。北海道に転移したかと思った。

夢だと思えばいろいろ楽な気持ちになってきたぞ。まずは財布の中の紙切れを見よう。見なきゃいけない気がする。

よし、オープンザ紙切れ!


『私の世界へようこそ!』

『あなたは私の先輩の世界で無惨にも死亡しました。しかし愛に溢れる私は女神研修の「知的生命体への付与による異なる世界へのリソース移行」の実技で、慈悲深くも貴方を使用しました。是非とも崇めてください。』


おおう、上から目線な女神様だな。あれ、女神様だから上なのか。可愛かったら許すけど。


『女神である私は、先輩には及びませんが、そこらのアイドルより可愛いですよ。』


へえ。ていうかいま文字が浮き出てきたよ?会話できるのかこれ?


『ともかく、慈悲深くも美しい女神様の寛大な慈悲によって第二の人生を歩めることを神殿にでも行って感謝することを勧めます。ついでに甘味でも備えてくださいね。』


甘味とか食うんだ女神様。


「ていうか、この展開しってる。」


『そう、異世界転移ですよ。いまさら気づいたんですか?この紙に気付くようにするの大変だったんですよ?』


普通に会話してるけど、まあ、気にしたら負けってやつだろうか。


『貴方には異能を授けてます。可愛い女神様の研修試験合格の為に、少なくとも5年は生き残ってくださいね。』


異能?チートみたいなもんか?

てか5年て。そんな危険でもなきゃ大丈夫でしょ。


『わりと危険なので、私のあげた異能で頑張って生きてください。あと、危険ですけど、冒険者とかになってくれるとこっちの評価が上がるのでよろしくお願いしますね。冒険者になって5年生きてください。それ以降はそれなりに生きてくれたら結構です。』


んん、冒険者とな。

やっぱり、剣と魔法の異世界なのかね。魔物を倒したりするのか。

で、肝心の異能だよね。生き残るのと、冒険者になるの。両方を満たす異能っていうと、ステルスだったり、鉄壁だったり、必殺だったり?

すんごい魔法とか使いてぇなー。


『で、肝心の貴方の異能ですが、聡い人ならもうわかってると思いますけどもね。』


うんうん、わからんから教えて女神様!


『貴方の異能は、ネットショッピングとツブヤキッターです。』




「は?」


『では、良い旅を。』

5話ぐらいまでは毎日投稿したいです。その後は週3ぐらいで投稿していこうと思います。

アマ○ンで良さげな商品があったら名前だけ教えてくださるとありがたいです。参考にさせていただきます。

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