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それゆけ!第七艦隊キサラギ・ユカリ  作者: アンナ・キッシンジャー
13/13

13話 ゴールデン・スランバー

「どんなマジメな新入生もゴールデンウィークの頃には高校生デビューする」

そんなことを芦部先輩が花見の席で語っていました。もしかしたら高校生が中学の価値観を脱ぎすてるためには、一ヶ月もあれば十分なのかもしれません。いわゆる「高校生デビュー」にはそれぞれの個性的なカタチがあるとは思いますが、ほとんどの人は外見から変わる気がします。あれは全部「かわいくなりたい」とか「かっこよくなりたい」とかいう向上心の一種なんだろうと私は思ってます。

そんなことを考えていたら、ふと、同級生だった美濃部さんのことを思い出しました。反セックス少女同盟に憧れて軽音部に入った彼女は、高1の5月の時点でなんと髪を金色に染めてました。エレキベースを背おって廊下を歩く姿は校内でも話題になってましたね。校則がゆるいといわれる谷高ですが、さすがに先生たちは美濃部さんの金髪にご立腹でした。それにも関わらず、美濃部さんはまったく動じないというか、錦織先生の尋問に対して「何か問題あります?」と言ってのけるあたりはすごいと思いました。ロックンロールってああいうことを言うんでしょうか?


ところで、谷高生にとってGWといえばGW課題です。「高校で初めてのGW!何しようかな?楽しみー」などと中学の感覚でワクワクしていると、先生たちから渡されるプリントの束に絶望するわけですが…。しかも大変なことに、吹部は毎年GWに二泊三日の合宿がありました。6月に定期演奏会を控えている吹部は本番に向けて猛練習しなければなりません。当然ながら、私たちの課題提出が免除されることはありません。吹部員が期限を守ろうと思ったら、合宿の夜に終わらせるしかありませんでした。いやいや、正直しんどかったです。一日合奏でくたくたに疲れたあと、数学や英語にとりかかるんですから。そういえば、高1のGW合宿はいろんな出来事がありましたね…。

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