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5話

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5話 報復


2020年8月1日0950(DC時間)

フォークランド島東上空数百㌔

E-767AWACS機内

「…………!?レーダー反応あり、大きさは戦闘機大、恐らく機種はMiG-29クラスと推測!アルゼンチン空軍機です」

あるレーダー員がそう言うと管制官が情報を諸島に向かっている友軍空母から飛び立った戦闘機(F-35)にデータリンクシステムと音声で情報送信する。


同じく空母プリンス・オブ・ウェールズ搭載のEV-22オスプレイ改早期警戒(AEW)機も同じくアルゼンチン機をスマートスキンセンサーが捉え、E-767、F-35そしてデアリング級駆逐艦へ情報を送信する。


E-767の管制官が各種情報を各所へ送信すると中隊長を務めるF-35の操縦士であるジョンソン海軍大尉が『サンダー1。了解!』と言う。


やがて制空隊のF-35の搭載するレーダーはアルゼンチン空軍のMiG-29と発展型であるMiG-35を捉えたのである。


『……………発見したぜ!』

大尉はそう言うと攻撃許可を取り、発射ボタンに指を翳す。


『用意…………フォックス3!』

彼がそう言うのと同時に相手も英軍機の爆弾倉(ウェポン・ベイ)の開放に気が付いたのかR-77と呼ばれる中射程ミサイルを放つ。


そしてAIM-120とR-77は相対速度マッハ8ですれ違い、互いの狙っている場所へと向かう。


とは言え、F-35はレーダーステルス性に加え、最新鋭のチャフや電子戦システムを備えているのでアルゼンチンへ給与された90年代の技術が使用されている一世代前のR-77がどこまで効果があるかは不明であった。


だが、それでも亜爾然丁側の虎の子ともいえるMiG-35が放ったR-77は爆弾倉(ウェポン・ベイ)のドアが開いたばかりだったF-35に奇跡的に命中して撃墜したのである。


しかしそれに対してF-35の放った4発のAMRAAMはその内3発が命中し、2機のMiG-29と1機のMiG-35を見事撃墜したのである。


空戦の勝敗はもはや決した。キルレシオ1:3、これは完全に英軍の勝利である。


とは言え勝利を掴んだサンダー中隊は燃料の無駄な消費を避ける為に本来、護衛していた攻撃隊との合流をやめ、母艦へ帰還したのである。

何故なら攻撃隊のF-35隊を別のF-35隊が護衛しており、既にサンダー中隊が護衛する必要がなくなったのであるからだ。


閑話休題。攻撃隊のF-35は爆弾倉(ウェポン・ベイ)から最新鋭巡航ミサイル、ソードフィッシュ(※2)を放つべく目標の緒言を入力。各機のパイロットたちは発射ボタンに指を翳す。

挿絵(By みてみん)

『ストーム1、フォックス3!!』

ストーム隊の隊長がそう言うと彼の愛機の胴体側面の爆弾倉(ウェポン・ベイ)から小型で、700㎞近い射程を持つソードフィッシュ巡航ミサイルがアルゼンチンの占領下にあるフォークランド西島へと放たれたのである。


だが、アルゼンチン側もロシアから購入した地対空ミサイルの探知用レーダーや防空駆逐艦の搭載するレーダーがそれらの巡航ミサイルを捉え、その情報を元に迎撃ミサイルは既にそれらミサイルに照準を合わせていたのである……………


果たして英側の攻撃が成功するか、それともアルゼンチン側の迎撃が成功するか?


…………その答えは神のみぞ知るものであった。

(※1)熟練操縦士

熟練操縦士とは言うが、F-35ではなく、その先代任務機であるトーネード戦闘攻撃機の搭乗期間が長いので便宜上の表記。

(※2)ソードフィッシュ

架空の英仏共同開発の巡航ミサイル。

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