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3話

今回は押絵無しです

3話 亜国、諸島ヲ制圧ス


2020年7月25日1200

マルビナス(英名フォークランド)諸島西島沖


その島の沖合いにいる艦隊に所属するある船のVLSのハッチが開くと、そこからゴォオオオ!!と言う凄まじい爆音が轟き、ミサイルが垂直に上昇していく。


ミサイルを放った船はアルゼンチン海軍に所属するロシア製の最新鋭ミサイル駆逐艦アンデスであり、2018年に就役した世界トップクラスの防空艦である。


なお、アンデスの任務は島への上陸を試みる友軍に抵抗を続ける英軍を殲滅する上陸支であり、トマホークスキーと呼ばれる先程放った巡航ミサイルや各種対空ミサイルや水上はもとより地上にも対空目標にも射撃可能な13cm速射砲、30㍉対空機銃、対潜水艦ロケットにヘリを備える極めて重武装な6000t級艦である。


閑話休題やがて巡航ミサイルは英軍の陣地に命中すると陣地に籠っていたフォークランド諸島守備隊所属の英兵たちは爆風によって吹き飛ばされる。


「やったぞ!よし、みんな、遂にこの島を取り戻したぞ!」

ある士官がそう言うと気を失っていた英兵の足に対して持っていた拳銃を向けて放つとその英兵は叫び声を上げて助けを求めて来たのでそれを見ていた上陸部隊司令のカルロス少将は「貴様、捕虜暴行は違法行為だ。今すぐ止さんか!」と言うとさっきの英兵に対して「大丈夫か?今すぐ衛生兵を呼び治療してやるから安心したまえ」と流暢な英語で言う。


するとその兵士は頷き、カルロスと一緒にいた衛生兵たちがその兵士と負傷していた他の亜英両国の兵士を担架に寝かせる。


2020年7月25日1500

遂にアルゼンチン軍はロシア製の陸上装備を以てして完全に諸島を制圧。一方、英海軍の機動部隊は諸島を奪還すべく順調に南下を続けていた。


だが到着は早くとも1週間も先でありそれまで諸島の守備隊が持ちこたえられる可能性は皆無であり、アルゼンチンがもしも装備を大量に島に持ち込んでいれば硫黄島に匹敵する激戦になりうる可能性を秘めていた。


とは言え、英海軍は大型空母プリンス・オブ・ウェールズで運用するF-35Bと呼ばれるステルス性を備え、制空・爆撃の両方も可能な高性能戦闘爆撃機(=統合(Joint)打撃(Strike)戦闘機(Fighter))を保有しているので、衛星などでアルゼンチン側が設営した陣地などをはじめとした敵情が少しでもわかれば少ない兵力で長射程からステルス性のある新型巡航ミサイルで多くの戦力を叩く事は可能であった。なので多くの上陸する海兵隊の兵たちは特にアルゼンチン側による熾烈な攻撃に対して心配はしていなかったのである。


後に英軍はF-35の性能をフルに活かして制空権を取り戻し、アルゼンチンをフォークランド諸島から追い出したのではある。


そしてそれは後に周辺国が崩壊した日本でもおおすみ後継艦計画にも影響を与えたのである。


とは言え、英軍も大きな被害を出し、後に減少しつつあった国防予算を増額し、フォークランド諸島の要塞化を決定付けたとも言える。

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