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19話

ミスのご指摘感謝します。第1空挺団は最終話で強敵との戦いに参加する予定なので架空の空挺部隊を登場させます。


第2空挺部隊

中露戦争後に開設された第1空挺団をサポートする組織。ただ上部組織は第1空挺団となっており、現地の命令系統を混乱させてしまう事もある。

対馬島内、2020年8月20日7時半

自動小銃を構えた陸上自衛隊が新たに開設した空挺部隊である第2空挺隊の隊員たちが茂みに潜みながらほふく前進をし、今か今かと突撃に備えていた。


いよいよ突撃に時間だ。ある隊員は占領司令部となっている町内会議場の周辺に立っている人民連邦の兵士に照準を合わせた。

無論、敵にばれるようなレーザー照射なんてしない。

ばれたらお仕舞だからだ。


数秒後、1発の銃弾が見張り兵の眉間を貫くと他の見張り兵たちが「おい、なにがあった!!」とその見張り兵の周辺に集まったのである。


「敵襲だ!!各員戦闘に備えよ!!」

見張り中隊の中隊長がそう言った次の瞬間、しんがり担当の空挺隊員が投げたスタングレネード(投擲閃光弾)がさく裂し、見張り兵たちは一時的に視界が真っ白となり、その隙に中露戦争後に編成された新たな空挺部隊で、俺の所属する第2空挺隊の隊員たちは町内会議所へ突入したのである。


会議室もとい司令室

人民連邦側

「日本軍です。司令、早くお逃げください!」

警備主任兵である俺、金立軍がそう言うと李司令は「だがな金君。この建物は1つしか出入り口がない。故に逃げる事も出来ない。それに我々は既に袋の鼠だ。逃げたところで何になるのか?」と問いだすと俺は吹っ切れたような晴れ晴れしい表情で「そうですね…………では司令、これを」と続き、トカレフとAK-74(カラシニコフ)、そして自決用の手榴弾を手渡す。すると李司令は「ありがとう」と言う。


やがて銃声はこの司令室もとい会議室に近づいてきたのである。

日本兵と我々の兵隊。どちらのうめき声も聞こえる。まるで5年前の地獄を思い出す。あの時、俺はアメリカ兵と共に中国軍と戦った。その際に中国兵達を何度も何度も射殺し、時には暴行し、味方の兵隊も同じような目に会されていた。


あの時のグロテスクな光景を思い出し、吐き気がしていたがそれを抑えて俺はアメリカ製の自動小銃を構えてドアの横に隠れる。


やがて日本兵が近づいて来た事がわかる足音が聞こえてきたのでしんがり兵がドアを開けた次の瞬間にスタングレネード(投擲閃光弾)を投げ込み、目を瞑る。

やがてスタングレネード(投擲閃光弾)が炸裂すると日本兵たちは目が眩んだのかよろめく者が出て突撃してこない。


チャンスだ。俺はそう思うと数名の警備兵と共に廊下に出てふらついていた日本兵を銃撃し、何人か射殺した。

とは言えさっきの閃光を浴びなかった別の日本兵が廊下に手榴弾を投げ込んでくると俺は「伏せろ!!」と部下に言う。

数秒後、その手榴弾が炸裂すると俺の5名いたはずの部下の内2名が内臓がえぐり出ながら、顔を見ると目を開けたまま死んでいて、3名が血を出しながら「……た……隊長……」などと言いながら地べたを這いずり回っていた。

「クソっ!!」俺はそう言うと日本兵がいる方向に自動小銃を撃ち続ける。

だが自動小銃の銃弾のマガジンがすべて弾切れとなり、胸元から旧韓国軍時代から愛用していたベレッタを出そうとする。だがその前に…………


一方、日本側は…………

「あの野郎!!胸元から拳銃を出す気だ!!」

陸上自衛隊のある普通師団から第2空挺隊にしょっぴかれた2尉である俺、山村浩二郎はすぐに自分の拳銃を取り出すとその男の肩を撃つ。すると弾は男の肩を直撃し、男は拳銃(トカレフ)を床に落とし、叫び始めたかと思うと男は手榴弾のピンを抜いたのである。

(………………ま、まずい!!)

俺はそう思うとすぐに身を壁に伏せ、爆発に備える。

だが、腕を痛めていた男はなんと持っていた手榴弾を落としてしまい、その手榴弾は物凄い爆発音と共に男を巻き込んで爆発したのである。


数秒後、煙の中で赤外線スコープで通路を確認するとさっきの男がグチャグチャとなった遺体となって見つかったのである。

そして俺はそれを見て吐き気を覚えたのは言うまでも無い。


やはり敵とは言え、彼も同じ人間であるのは変わりない。確かに冷酷さは戦場で重要かもしれない、だが冷酷さを捨てきれないのが人間である。


俺はその後、男の亡骸を見て見ぬふりをしつつ忍者のように会議室に近づく。

だが俺が近づくのは感づいたのか、部屋から銃弾が飛んできたのである。

おそらくに近づくものに対する牽制だろう。俺はすぐに残っていた最後の投擲閃光弾(スタングレネード)を部屋に投げ込んだのである。


だが次の瞬間であった。部屋から閃光ではなく爆風と煙が出て来たのである。

「な、何が起きた!!」

俺がそう叫ぶと壁の一部が崩れて部屋が見えたのである。


するとそこには敵の指揮官と参謀と思しき数名の兵士の亡骸の血で床が真っ赤に染まり、窓ガラスや机も壊れていたのである。


「突入部隊β2よりベース・コマンド(作戦司令部)。我、敵司令部奪還なるも敵司令部は手榴弾による自爆、こちらは2名の戦死者を出した。相手も精鋭でした…………」

俺は無線で基地に伝えると部下に自動小銃のマガジンを2つ渡して貰い、1つを装填する。


しばらくして外に出ると山のほうを飛んでいたUH-1(ヒューイ)ヘリコプターが突如、爆発して墜落したのである。


「β2よりベース!!ヘリが1機撃墜されました!!」

俺はそう司令部に連絡すると次の瞬間、ある隊員が「小隊長!!危ないっ!」と叫び押し倒すと奪還した会議場にもRPG-7が着弾したのである。


「まだ敵は健在なのか…………」

俺はそう呟くと部下にもらった自動小銃のマガジンが装填されているのを確認して一つをしまう。


どうやら会議所は敵の前線司令部だったらしい。降伏した敵兵から聞いた話だと対馬作戦司令部は山の奥に手堀りで建設されているとか…………


まだ戦いは続くのか、そして第1空挺団(親部隊)はいつになったら来るのだろう?

俺はそう思いつつも部下に対馬の際奥地の敵司令部の位置をドローンで捜索するように命じた。

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