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第十三話〜不死身の巨体〜

「ゲッ、来たぞ」

「お前は逃げろっ!俺は動けな……」

 巨大な白コートは、両腕から長いカギツメを取り出し、二人に襲いかかる。


「ぐふっ…」

 白コートは、葉月を思い切り蹴り飛ばし、そのまま弥彦にカギツメを振り下ろした。


「わあっ!」

 しかし、その攻撃をギリギリの所で伏せてかわした……否、尻餅を付いて避ける事に成功する。


「じょ、冗談じゃねえぞ……」

 弥彦は顔をひきつらせ、苦笑いを浮かべる。 腰が抜けて立てない……


 巨大な白コートは、そんな弥彦に情けを与える姿をみじんも見せず、腰が抜け、動けない弥彦に狙いを定め、再びカギツメを振り下ろす。


 ――今度こそ終わった。 ……俺の人生がね


 が、その瞬間…白コートの男の腹部から何かが勢い良く突き出した。

 それが何かは、直ぐに分かった。

 葉月の左腕の、槍だ。

「はぁ〜、はぁ…おいデカブツ…俺を忘れるなよ」


 いくらか体が回復した様子で、葉月はニヤリと嫌味な笑いをした。

 しかし白コートは、葉月の一撃が全く効いた様子が無く、平然と立っている。

 他の白コートの男達と違い、顔面がマスクで覆われていて表情が確認出来ないので、ダメージを与えているのか、確認出来ない。


「なんだデカブツ…お前不死身かよ」

「……目標相羽葉月、ターゲットは…抹殺する!」

 ピピピピッという機械の音と共に、白コートは槍を引き抜き、葉月に顔を向けた。


 チャンス、今のうちに逃げれるか?


 ……駄目だ、腰が抜けて歩け無い。我ながらなんて情けないのだろう……


「おらあぁっ!」

 向かってくる白コートに葉月は槍を構え応戦する。

 白コートが、両腕のカギツメを振り回し、葉月に怒涛の攻めを展開する。

 この状況は、武器の性質からして葉月が不利だ。

 槍はリーチが長く非常に協力な武器だが、その分小回りがきかない、俊敏な動きをする相手と素早い武器には滅法弱いのだ……

 葉月が今戦っているのは、見かけの割に非常に素早く、更に素早い連続攻撃が得意なカギツメを持つ相手という、正に弱点そのものだ……


「うぐぐ…」

 最早防ぐだけで手一杯の葉月……この状況、猫の手でも借りたい気分だ。

「くっそぉ…」

 葉月はカギツメの剣線を見切り、迫るカギツメを伏せてかわす、そして……


「おらああぁっ!!」

 槍を横に薙払うようにして、白コートに叩きつける。

 その衝撃で、白コートはその巨大を浮かび上がらせる。

 そこに葉月が追撃のショルダータックルをお見舞いする。 大した威力は期待出来ないが、空中で攻撃を受け、白コートは地面に倒れる。


「ふぅ…ふぅ」

 葉月は息を整え、そして……


 倒れている白コートの心臓部分に、槍を突き刺した。


「はぁはぁ、どうだぁ」

「おお、アイツやりやがった。 俺も歩けるようになったし、めでたしめでた……」

 少し距離を置いた所で見ていた弥彦が呑気な事を言った、その瞬間


 ……白コートのマスクに隠れた目が緑色に光輝き、白コートの太い腕が、葉月の槍を掴み、引き抜こうと動き出した。

「な、おいおいマジで不死身かよ」


 ゲッ…まだ終わらないのかよ!?

 久しぶりの更新です。大学が始まりチョット忙しく、これからも更新は不定期になってしまいそうです……


 更新していない時にも、小説を読みに来てくれる方がいるのは、嬉しい反面、チョット罪悪感を感じたりもしました。


 それと……もしも機会があればARMSという漫画を読んでみる事をオススメします。

 DESTINYブレイドのイメージが分かりやすくなる反面、失望しますよ(笑

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