第六話
深夜2時12分、矢利杉峠では走り屋たちが人間ボーリングをして楽しんでいた。
猛スピードで突っ込む魔改造された◯菱i。
ドンッ!
「にゃぴーっ!」
人間がきりもみ回転で吹っ飛んでいく!
「イェイイェイ!今日も絶好調だな!四田八一!」
四田八一。ひき逃げ回数150回のヤバい奴。運転が上手くてなかなか捕まらない。
雑魚どもが馴れ馴れしく八一に話しかけてくるが、その時サイレンの音が聴こえてきた。矢利杉警察のパトカーだ!
「え‥警察‥?」
八一は呟くとiで話しかけてきた奴をぶっ飛ばしながら逃げた。
魔改造されたiは軽さと旋回性において有利である。インベタ全開攻めで逃げるw
パトカーを振り切った。安心しきっていたが気がついたら後方にロ◯タスエリーゼがw
「コイツも警察から逃げてんじゃねw」
霧島はヘラヘラしていた。
矢利杉警察は四田八一ではなくエリーゼを追って来ていたのであるw
「エリーゼは踏めるけど‥ここじゃムズいわ‥サーキットならな~‥」
「意味不さん!頑張って下さいw」
四田八一の圧倒的な上手さに霧島たちは手も足も出なかったが、唯一の直線ポイント、矢利杉ブリッジが見えてきた。抜くならここだw
「うおわあああああああああっ!パゥワアアアアアアーッ!!!!」
意味不、絶叫w
「カモォン!エリーゼ!カモォン!」
霧島は騒いでいるだけなので楽w
残念ながら魔改造されたi、直線ではエリーゼのパワーに敗れた。加速力には勝てなかった。
しかもここで魔改造されたiにトラブル。冷却に問題を抱えていたのだ‥。
「ムショ行きか‥」
四田八一‥ついに逮捕か‥。
「ヒャッハー!あばよ!クソ共!あー!楽しかったわ!そろそろ帰るか!阿多丘の所に!」
「深夜だし明日にしよう?」
「いやー、それじゃ阿多丘に悪いからさ!それに阿多丘ならいつでもどこでも俺たちを歓迎してくれんだろw」