第四話
霧島作戦は単純なものだった。夜中、矢利杉神社に呼びだして茂みに潜み背後から奇襲というもの。やはり意味不たちは難色を示す。
「霧島くんさァ‥5人組相手に苦戦するのは間違いないしぶっ殺しそこねたらどうするの‥。私も阿多丘も戦えないよ」
「え?!意味不は戦ってくんないの?!じゃあ‥やめよw」
「もっと良い案があるんだよね」
意味不作戦は矢利杉神社に夜中呼び出すまでは同じだがこの神社は666段の超長い階段がある。ここから突き落とすというものである。
「5人組を全員落とすには人員が足りないのだから‥どうする?」
「いやあ殺れる殺れる!じゃ、明日の夜中、矢利杉神社で!」
翌日、深夜。
阿多丘はすでに昼間の時点で4545万盗られていたが、さらに追加で払うと話し、クソ共を矢利杉神社に連れてくることに成功した。
「あーマジだりぃな!この神社!燃やしてやろうか!」
今栗夫とその仲間たちは全員揃って矢利杉神社に到着。666段登っているのでちょっと疲れている。
「阿多丘!こんなクソ神社に呼び出しやがって覚悟できてんのか!クソ妹妊娠させるぞ!」
「うひー‥これが追加の4545万だぁ‥」
「うっし!今月もキャバクラ幕府で豪遊出来るぜ!サンキュー!阿多丘!そろそろ死ね!」
5人組が階段に向かってきた。階段脇の両サイドの茂みに隠れている意味不と霧島はピアノ線をスタンバイしている。
そして5人組が同時にピアノ線に引っ掛かり転げ落ちていったw
「あぱああーっ!?」ゴロゴロゴロゴロw
「ギャーハハハハww」
意味不、霧島は腹が割れるんじゃないかというほど笑った。
「んあ~wマジで最高だぜ~意味不よぉ~wガ◯使みてえにおもしれえよw」
しかし、下から今栗夫のうめき声が聞こえる?!
「はぁ!?あのゴキブリまだ生きてるの?!早く降りよ!」
意味不と霧島は手すりに座り、滑り降りていった。
「うひー‥待ってくれー」
阿多丘がやっとこ666段降りてくるとそこには死にかけの今栗夫と人間だった何かが数体。
「やっと来たか。阿多丘。さあ、こいつにとどめを刺すんだ。最高に美味しいところをお前にやるぜ!」
「ぼ‥僕を殺人者にするのかぁ~!」
「あのなぁ阿多丘。居場所ってのはぶっ殺して奪っていくもんなんだよ。クソ共をぶっ殺して自分の命や財産を守っていくんだわ。今までの弱男の自分にさよならだ!自由と権利を勝ち取るんだ!殺れ!阿多丘!」
そういうと霧島は念のため持ってきていたお手製の三稜剣を手渡した。
「ふ‥ふおおおおおおっ?!」
ついに頭がおかしくなった阿多丘。今栗夫を滅多刺しにw
「ふおおおおおおっ!ふおおおおおおっ!」
「‥阿多丘‥これで正式にお前をクラブのメンバーに迎えてやろう!ていうかお前が最初の殺人者だ!」
霧島たちは天使のような悪魔の笑顔で阿多丘の肩をポンポンする。
「ゼエ‥ゼエ‥はぁ‥はぁ‥ど‥どうも‥」
「帰ろっか!」
「そうだな!いやースッキリしたぜ!」