依頼人は助手で中学生 Ⅰ
あれから三ヶ月が過ぎた。こなした依頼の数は三桁に行き、お金は貯まりに貯まりもう一生働かなくてもいいかなと思えるぐらいまでに。それだけいろんなところに出入りしてたのでしょうか。彼は、「はぁー。依頼人がいないってのは平和だからいいけど、暇だな。スリルのある仕事が多いせいか飽きてきたな」彼はそんなことを言ってました。だけど、彼はそれを警察の人に向かって言っていました。「なにを言ってる?お前はこっちに大きな貸しを作ってるだろうが。それにお前がアレなのが悪い」っと警察の男は怒りがこもった声で彼に言った「俺は悪くねぇーだろう」彼は椅子をぐるぐる回しながらそんなの知らんといった顔してた。「大体お前はー」
トントン
扉の方からノックが聞こえた。すると彼はいきなり「ここはトイレじゃねぇーよ」っと声を返してきた。そう、依頼人だ。まぁ、今までにやったことがある人はいるだろうノックを二回して建物に入ることを。礼儀は大切にっというのが彼の個性だ。
「ごめんなさい!?」女性の声がした。依頼人は女性で多分だけど人探しだろうと彼は考えてた。
「いいから、とりあえず中に入れ」っと彼は大きな声で言ってきた。
しかし彼は目を見開いていた。なにせそこには女子中学生がいたのだから。髪は黒くて長くスタイルは年の割には大人びてるような子だったのだから。
「すまないがここは相談所だいじめが悩みならいいが恋愛関係はやめてくれ。俺が苦手だ。あとは恋愛感情を持ったことすらない」
「待ってください。いくら学生が来たからってそれはありえませんよ。現に私はあなたの言った内容じゃありません。学生みんながそんなこと考えてると思ってますか?」
この時の女子中学生はそれを冷たくきつい言葉で返した。彼は何言ってんのこの子は?みたいな顔してる。
「おい、嬢ちゃんこの男とはあんまし話すと妊娠しちまうぞ」そこにた警察は言った。私服警察の人とかかな?っと彼女は思った。
「いい加減にしてくれ。だから周りから刑事じゃなく制服を着てない警察官って言われるんだぞ。偽善刑事」
「おい、人を偽りの正義をかざした刑事みたいに言うな。俺は元木刑事だって言ってるだろう」
あれでも刑事なんだと彼女は思ってしまい顔を逸らしてしまった。だが、彼はそれは置いといてつぶやき外を見た。時刻にして昼食にもってこいの午後1時、そして今日は木曜日。これが示すのは、「お前、学校に行ってないっと言うより行くことができない理由があるんじゃないのか。例えば人や警察から逃げてたりしてるんじゃないのか?いいのか?ここには喧嘩の速さなら警察の中でも随一の男がいるっていうのに」
「お前、公務執行妨害でブチ込むぞ」
彼は刑事という人と漫才をしてかのような雰囲気だった。しかしだ彼女の顔は図星かのような顔をしていた。普通依頼人の話を聞かない人には呆れ顔をするのが当たり前なのだが。
「どうしてわかったんですか?私は何も言ってないのに。人を探してるなんて。それに警察のことも!」
彼女の顔を見た彼は怖い怖いとジェスチャーしていた。彼にとって声や性別、年齢で大体の人の依頼を当てることができる。
「声を聴いてわかった。その中でもわかったのは二十代前半で焦っているということ。そして女性という点で行くと彼氏の浮気調査か人探ししかないだろうと思っただけだ。それにしても驚いた、女子中学生とはすまないが俺はロリコンとか言う奴じゃないからな恐れないでいいぞ。むしろそっちの刑事に警戒しといた方がいい。また、婚期を逃して項垂れていたんだからな」
「いい加減にしてくれ。人の個人情報流すな」
刑事さん?って方は頭を抱えて悶えていた大丈夫なのかと彼女は心配していた。
「刑事さん?はほっといていいですから依頼を受けてください。お金は払いますから」
彼女は落ち着いたのか彼を見つめていた。
「いいだろう、受けようか。最近は暇だったからねやってたのは事務所のなかでのトレーニングぐらいだからね。お金の話は依頼を完遂してからでいいよ。それで内容は?」
彼は仕事する顔になった。刑事さん?も彼の雰囲気が変わるのを感じ顔を上げていた。
彼女は唾をのみ語った。
「私の依頼の内容は親を、父親を探して欲しいんです。一ヶ月間探していたのですが見つかりませんでした。父は自分のことは警察に言ってはいけないと言われてたので言わずに自分ひとりで探していました。それで――」
彼女は焦っていたのか怖かったのか先ほどとは違い目をつぶっていた。彼は
「待て。お前の親父さんは仕事か何かで家を空けたが戻ってきていないということか?警察に言ってはいけないね。チラ」
「俺は、お茶出すが台所使っても?」「いいよ」
男同士は話を止めさせて、確認と接客を始めた。
「あの、父の写真と名前です。これしか情報がありません」
「俺は催促する借金取りか?そんなに焦らなくていいよ。とりあえずだありがたく見させてもらうね。そういや君の名前は?」
「有栖、白百合有栖です。私と父は義理の家族です」
「義理ね、親父さんは白百合絶ね。ふーん」
彼は彼女の顔を見ず、写真に目を光らせていました。
「わかった。いいだろう受けるよ。二回目の返事だから期待してていいよそれよりもだ。おっさん、今日はもう帰ってくれ。俺はこの子をここに泊まらせるからさ。っていうよりここで匿うがいいか?」
「いいぞ、俺はさっさと戻ってやることができちまったからね。おじさんにひどいことしてくれたもんだよ。ったく」
男同士また、勝手に話を進めていた。そんな状況と話に彼女は驚きを隠せなかった。
「私をここに匿う?なぜですか?それになんで依頼やらそこらへんまでどうしてわかったのか教えてください」
彼女の驚きは最もであり、気になることこの上ないだろ。それに話が結構飛んでいる。
「それはこの仕事をしていたら人のことを見分けれるようにはなるよ。それに依頼はよく来る年齢層で分けてるからね。まぁ君を匿うのはここの事務所ではないよ。僕の買っているマンションの一室でだよ。そこだったら安心して暮らせるよ食品なんて新鮮なものがたくさん入っている冷蔵庫があるから平気だよ。一ヶ月はそこで暮らせるから。困ったら俺かおっさんにでも連絡を入れろ必要なものは揃える。あとは―」
「ちょちょtじょrgr」
彼女は混乱と同時に彼の話を止めた。それもそうだ。いきなりマンションに住めだのなんだかんだ言われてるのだから。
「落ち着きな嬢ちゃん。まぁ焦る気持ちもわかるが、こいつは嬢ちゃんの安全を考えて言ってるんだぜ」
「え?安全?」
「あぁ、貴音よお前の連絡先は教えなくていいぞ。俺のでいい。買い物関係はお前の口座から落としといてやるから安心しな。後、俺を使う分の金もな」
「いいがよおっさん。あんまし多く取るなよ。最低でも500万にしといてくれよ。半分は残しとかねといけないからな。俺の行動資金が減る」
男同士で確認と頼みごとをしてるが、彼女はそれでも混乱している。刑事からは携帯を渡され、そこには俺の番号しか入ってない携帯だゲームとかしたいなら勝手に入れて遊んでもいいぞなどと一気に説明されていた。彼女は一生懸命この状況をまとめてみた結果は、依頼を受けてはもらえたが自分をどこかに隔離され依頼が終わるまでそのままということにたどり着いた。
「まぁ理解するまで時間はかかると思うがゆっくり休みな。体と精神を休めたら理解できるようになるから。おっさんこれ部屋の鍵だ。おっさんの家の近くのところだから呼ばれたらすぐに向かってやれよ」
「あいよ。なら嬢ちゃん行くぞ。着替えとか欲しいなら買ってもらいなそこの男にな」
「いいんですか?」
彼女は落ち着きはしてはないが現状の確認はしときたいと思い聞いてみた。
「いいぞ。先に服屋で服買ってきなよ。おっさんこれぐらいでいいか?」
彼は封筒に100万入れておっさ・・刑事さん?に渡していた。
「足りるよ。嬢ちゃんは服を買ったあとは部屋でゆっくりしな。料理はできるか?」
「できます。あと、服ありがとうございます」
「いいよ、安心してていいからね」
彼はニコニコしながら見送っていた。そして彼女と刑事さんは事務所を出た。
「この男、見たことあるな。こいつらなら知ってそうだな聞きに行くか。彼はコートと指先がない手袋を着て短い刀をコートの下に隠して銃を左脇腹のホルダーに入れ、外に出た。時間はまだ午後二時。彼は暗くなるまであるところに行きました。