まだ知らない、もう遅い、まだ間に合う

最後に 「空の鏡」

　月は澄んで美しいもののたとえに使われる言の葉。その中でもひときわ澄んだ月を鏡に喩えて「空の鏡」と言う。

　澄み渡った明るい心のことを「心の月」と呼ぶ。

　あなたの空や月はどうなっている？

　晴れない想いがあったら、自分に素直になってみて。

　答えってのは案外シンプルなものなんだよ。

　わたしはここからずっと一羽の雲雀を見守っている。

　わたしは誰かもうわかるよね？

　あなたが「愛」と呼んだ存在。あなたの魂の中のあたたかな衝動。

（了）