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『探偵ぱぱさん』

作者: コトネ

どうも!コトネです(*´∀`)

今回は澪奈ぱぱさんを出してみました!

では、どうぞ♪

【登場人物】

《ぱぱさん》

紳士だけどちょいスケベ。


《エマさん》

ぱぱさんの秘書兼助手。ぱぱさんのちょいスケベな行動を、しっかり制止する。



ぷか〜っと煙の輪を作りながら、安楽椅子にもたれる男性。ワイシャツにベスト、凝ったタイをしていて、組んでいる足の先にある靴は綺麗に磨かれており、柔らかい光を放っている。

「今日も平和で何よりだなぁ。」

「ええ、そうですね。」

仕事机で事務作業をこなしながら答える女性。眼鏡をかけているものの、なかなかの美人でスタイルも良い。それを知ってか知らずか、ぴったりめの白のブラウスにミニスカート、ハイヒールを身につけている。

「ねぇ、エマさん。」

「何でしょう。」

「今日も体のラインがはっきりしてていいね。」

そう言って親指を立てるぱぱさん。朱肉が飛んできた。物凄いスピードで。ちょうどぱぱさんの親指にインクが付くように。

「ぱぱさん、ちょうどぱぱさんのハンコが欲しかったところなんです。そのまま押してくださいませんか?」

「い、いいよ。ほら、インクが親指だけじゃなく、手全体にも付いてるから拳の手形もできるよ。ははは。」

引きつった笑みを浮かべながら、ぱぱさんは微動だにできなかった。

カツカツと、エマさんがいくつかの書類を手にしながらぱぱさんへと近づく。そして少しかがみながら、インクが付いたぱぱさんの親指を全ての書類に当てていった。

「ありがとうございます、ぱぱさん。」


ここは、ぱぱさんが営む探偵事務所である。そして、それを補佐する秘書兼助手のエマさんがいる。

今日も平和な午後が訪れていた。

その時突然、ぱぱさんが安楽椅子から立った。

「エマさんっ、大変だっ!事件だ!」

「どこでですかっ?」

「違うっ!事件はここで起きている!!」

事務所内に緊張が走る。

「見てくれっ!」

そう静かにゆっくりと、ぱぱさんは手に持っている1枚の写真をエマさんに見せた。

そこには、とても可愛らしい女の子が笑顔を見せていた。

「この女の子が事件に巻き込まれたんですか?」

ぱぱさんの意図がわからず、エマさんは聞いた。

「違うっ!おかしいと思わないかい、エマさん?」

またよく見てみるが、しかし、この写真のどこにもおかしな点はない。全く伝わらず、もどかしくなったぱぱさんがついに言った。

「澪奈がこんなに可愛いことだっ!」


「…はい?」

「だから、僕の娘がこんなに可愛いことは、事件なんだっ!」

「…。あの、ぱぱさん。」

「うん!なに、エマさん?」

「可愛い娘さんですね。」

「ありがとう!」

事件が解決したのか、いや、そもそも事件など起きてはいなかったのだが、ともかく、ぱぱさんは浮き浮きとして安楽椅子に座った。

事件が起きていなかったことにほっとした、むしろ少しぱぱさんに呆れたエマさんが席に戻ろうとした時、ぱぱさんは言った。

「そうだ、エマさん。コーヒー入れてくれるかい?」

「はいはい。」

エマさんは給湯室に向かい、コーヒーを入れる。コーヒーメイカーはいつも綺麗にされている。ドリップする豆の種類も、豊富に揃えられていて整理整頓されている。

エマさんがコーヒーを入れ終え、ぱぱさんの傍にあるテーブルに置いた。

「うん、ありがとう。」


そして、エマさんが席に着こうとした。が、エマさんは何かを見つけ、ぱぱさんに聞いた。

「なんですか、これ。」

「僕からのプレゼント。これから冷えてくるから風邪ひかないようにね。」

そこには、暖かそうなひざ掛けが置かれていた。

エマさんは微笑み、席についてひざ掛けをかけた。

「ふふ、暖かいです。ありがとうございます。」

ぱぱさんは、とても大きい煙の輪を作って応えた。


「あ、ぱぱさん、武装戦線さまからお電話がありました。」

「そうか、分かった。行ってくるよ、留守番頼むね。帰ったらいい子いい子してね。」

「気をつけて行ってらっしゃいませ。絶対しません。」

こうして、探偵ぱぱさんは出かけていった。

新たな事件を解決するために…。


読んでいただきありがとうございました!

感想等よろしくお願いします(*´∀`)

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― 新着の感想 ―
[良い点] いやいやいやいや、上手すぎ!!!(´°̥̥̥ω°̥̥̥`) 本当は小説家なんじゃないのか!(っ・д・)≡⊃)3゜)∵ ぱぱって探偵似合うね!さすがコトネちゃん!はまり役が分かってる! […
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