誘拐
第9話
誘拐
「あー。疲れたー」
昨日は酷い目にあったな。あの時、僕がいたからよかったけど。
ちなみに、いくら刃が付いていないとはいえ、後に怒られました・・・3人に。次からは別のを使おう。
「なんもする気が出ないなー。もういいや、今日は何もしないで寝てよう」
と思い、寝るぞ!——と思ったら、インターフォンが鳴った。
「誰だよ・・・」
とりあえず行こうと思ったら、
『はーい!』
優奈が出てくれた。ナイス妹!
そしてまた、よし、寝るぞ!——と思うじゃん。ドアが勢いよく開いた。なんだ!?
「お兄ちゃん!」
「・・・なんだよ?今寝ようと思ってたんだけど?てか、寝たいんだけど」
「そんな事より、今すぐ私の部屋にきて!」
「なんでだよ?第一僕がいく必要はないだろう・・・それに、客は誰が来たんだよ?」
まったく、何なんだ?僕何かしたか?あー。何もしたくねえー。
「うん、そのことが関係あって私の部屋にきて、って言ったんだけど」
「いやだから、誰が来たんだよ?」
「えっとね、姫乃恋雪ちゃん、って覚えてる?」
ああ、恋雪ちゃんか。そういえば元気かな?何してんのかな?桜神学園にいるのは知ってるけど・・・会ってないな。あれ?
「もしかして・・・さっきのインターフォンって・・・」
「そうだよ。今来てるの。それで、お兄ちゃんに会いたいって」
なるほど、そういう事か・・・
「そうか、まあいつか会おうと思ってたから、ちょうどいいな。わかった。行くよ」
「うん!じゃあ行こう!」
恋雪ちゃん、どう変わってんのかなー。
「あっ!久しぶり、蓮お兄ちゃん!
うん、可愛くなってました。というか、ちょっと大人っぽく、なってました。
「久しぶりだね、恋雪ちゃん」
内面は、変わっていないみたい。
「それじゃあ、私はリビングにいるね。それじゃあ、ごゆっくりー」
「ちょっと、優奈ちゃん!」
あっ、出ていきやがったあの妹。妹の友達と二人きりとか、きついだろ。しかたない、
「恋雪ちゃん、謝らないといけないことがあるんだけど。あの学校に通っていたのは知っていたけど、すぐに行けなくてごめんね」
これだけは、謝っておかないとね。
「い、いいよ。何か事情があったんでしょ?蓮お兄ちゃん」
「まあね。昔あった人と再会することが3回あってね。いろいろと、バタバタしてたんだよ」
「そう、なんだ」
あれ?なんか急に落ちたぞ?テンションが。
「どうしたの?恋雪ちゃん」
「う、ううん、何でもないよ」
「そうか。ならいいんだけど」
あ、でも何も無しってないのはなー。よし!
「恋雪ちゃん、何かしてほしい事ってある?」
「えっ?いいの?」
「うん、僕にできることなら何でもいいよ」
これぐらいならいいだろう、なかなか会うことができなかったのに、わざわざ来てくれたんだし。
「うーん・・・それじゃあ、明日から一緒に登校していい?」
「そんなことでいいなら。あっ、それと他に3人位いるから。大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
「じゃあ、決まりだね」
というわけで、一緒に登校することになった。
ピリリリリ
携帯のアラームが鳴ってる。
「・・・起きなきゃ」
とりあえず、起きて制服着て、歯磨いて、準備をして、朝ごはんを食べた。
「いってきまーす」
「はい、いってらっしゃい」
玄関を開けると、すでにみんな集まっていた。
「ねえ、蓮君?」
「ん?なに、桜姫?」
「この子は、誰?」
ああ、そういや、説明してなかったな。
「僕の妹の友達の、姫乃恋雪ちゃん」
「恋雪です。よろしくお願いします、先輩」
「今日から一緒に登校することになったから」
「うん、わかった。恋雪ちゃん、でいいのかな?」
「はい、大丈夫ですよ。えっと・・・」
「あっ、私は、桜坂桜姫だよ。好きなように呼んでね」
「はい、わかりました」
よかった、なんとか大丈夫そうだ。
「本当はあと2人いるんだけど、今日はいないからまた後日。それじゃあ行こうか」
「うん」
「わかった」
というわけで、学校へ向かった。ところが、この日の放課後はとある事件が起きた。
——放課後——
僕はどういうわけか、誘拐されました。
えっと、経緯を言いますと。
この日は、日直だったのでみんなには先に帰ってもらって、僕は仕事して、終わったので帰ろうとした。
すると不意に後ろから、口元に布をあてられた。次の瞬間僕は、眠ってしまった。
これが、さらわれた経緯です。
どうすればいいんでしょう?やばいなーまずいなー。と思っていたら、ドアが開いた。
「目は覚めた?鳴海蓮君?」
「え?」
そこにいたのは、この学園の生徒会長だった・・・
こんにちは、妖夢です。お久しぶり・・・なのかな?まあそんな事より、いかがでしたでしょうか?
前に、新しい小説を書くと言ってまっしたよね?それが、書き終わったのでよろしかったら、見てください。
それでは、また次回。