脱出
第6話
脱出
隼が急いできたから、僕はびっくりした。
「・・・どうしたんだ?隼」
何を焦っているのか、僕は隼に聞いてみた。
「のんびりしてる場合じゃないぞ!?とりあえず、鞄を持って俺について来い!」
などと、よくわからないことを言ってきたが、とりあえずついていくことにした・・・。
僕たちは、屋上に来た。
「で、どうしたんだよ。なにかあったのか?」
「どうしたもこうしたないよ・・・。蓮、お前気付かなかったのか?」
なにがだろう?
「・・・その様子だと、本当に気付かなかったみたいだな・・・」
うーん、なにかあったけ?
「・・・今日、教室に少しいずらくなかったか?」
確かに、今日いずらかったなー。・・・主に、きつい視線が・・・。
「確かに、いずらかったよ」
「そこは流石に、気付いていたか・・・」
ほんとに何なんだろう?
「とりあえず今、説明しとく」
「ああ、頼む」
「蓮、お前は桜姫と椿、城ケ崎それと、お前の妹はこの学園でアイドルみたいに人気があって、
ファンクラブもあるって、話前にしたのを覚えているか?」
それって・・・、
「転校してきたばかりの時の事か?」
「そうだ。それでここから本題なんだが・・・いいか?」
どうやら、これからが本題らしい。
「わかった。いいよ、話してくれ」
「よし、じゃあ話すぞ。ファンクラブがあるのは、言った通りだが・・・問題はそこだ」
「何が、問題なんだ?」
「ほら、お前はこの4人とは、よく話したりお弁当を一緒に食べたりしてるだろ?それに、あの4人は人 気だから告白されるのも、珍しくないんだ。その度に、断ってるからな。そこで、断られた奴は蓮の存在をどう思う?」
確かに、よく思うはずがないな・・・というか、普通だったら独占されてる、とか思っても仕方ない気がする。
「って、まさか?」
「ああ、そのまさかだよ・・・」
そうか・・・だから今日は、いつにもまして、視線がきつかったのか・・・。
「だから、蓮は急いで逃げた方が良い。でないと、何をされるか分からない・・・」
「マジで!?僕は、いったい何をされるんだ・・・」
などと、話していると・・・。
「シッ・・・静かにしろ」
と、隼が静かにするように言ってきた。どうしたんだろう?と、考えていると
『鳴海はいたか?見つけ次第すぐに捕まえろ』
・・・僕は死ぬんじゃないだろうか・・・。
とりあえず、逃げた方が良いか。
「とりあえず、逃げることにするよ・・・」
「それが、一番だろう。俺も、手助けするから」
「ありがとう」
というわけで、脱出を試みた。
「よし、このままいけば逃げ切れるぞ!」
「おい!まて、それはフラグだ!」
「え?」
すると・・・。
『いたぞ!捕まえろ!』
「うわーーー!ほんとに来た!」
「蓮、とりあえず俺が何とかするから、先に行け!」
「わかった。ありがとう、隼。今度、なにかおごるよ」
そうして、僕は逃げた。
しかし、挟み撃ちになってしまった。
もうだめだあ、と思っていた時に、
「蓮君?なにしてるのよ」
と、声がしたのでした方を見たら・・・、
「咲夜!ちょうどよかった。助けてほしいんだけど」
「なにがあったの?」
「実は・・・」
と、これまでの経緯を話した。
「そういうことね、分かったわ。助けてあげる」
「ありがとう。今度、何かお礼はするから」
「ほ、ほんとに?なんでもいいの?」
と、頬を赤らめながら、そう聞いてきた。どうしたんだろう?
「もちろん」
「じゃあ今度の休みにどこかに出かけましょう」
出かけるって、もしかして・・・、
「2人だけで?」
と、聞いてみた。
「そ、そうだけど・・・もしかして、いやだった?」
「う、ううん、そんなことはないよ。全然、大丈夫。むしろ、嬉しいくらい」
「なら、よかった・・・それじゃ、今度また決めましょ」
「そうだね、とりあえず、この学園を出よう」
「そうね」
と、いうか挟み撃ちになってんの忘れてた!
「この状況、どうすればいいんだろう・・・」
「なら、私に任せて。私が時間を稼ぐからその間に!」
「ありがとう、咲夜。じゃあまた今度お礼するから!」
そういうと、彼女は手を振ってくれた。
-そうして、僕は学園から脱出することに成功した。
「ただいまー」
「おかえりー・・・って、どうしたの、お兄ちゃん!?なんか、すごい顔になってるけど・・・大丈夫?」
と、心配そうに聞いてきた。
「うん、とりあえずね。部屋に行って寝てることにするよ」
ドサッ
僕は、ベッドに横になった。
どうしよう、えらいことになったなー。明日から、どう過ごせばいいんだ。
(まあ、今考えても仕方ないか・・・その時考えよう)
こうして、長い1日が終わった・・・。にしても、2人で出かけるのは楽しみだ・・・嫌な予感しかしないけど・・・。
こんにちは、妖夢です。
おかげさまで、PV数が500を超えていました。ありがとうございます。
これからも、頑張っていきますので、よろしくお願いします。