集団生活
第13話
集団生活
「・・・マジで言ってんの?」
「・・・うん」
「いやいやいやいや、流石にそれはまずいだろ!?」
まずすぎるー!これは、みんなでここに住むなんてことになったら・・・俺が死にかねない。
「というか、なんで!?」
「まあ、その、なんか面白そうじゃん?」
「そんな理由!?」
えっ、なに?そんな事の為?ほんと何考えてんのか分かんねえ。みんなはどう思ってるんだ?
「みんなはどう思ってんの?」
「私は・・・楽しそうだから、いいと思うよ」
・・・え?
「私も、同感だわ」
「私も、いいと思いますよ」
「うん、わたしもいいと思うけど」
あっ、この人たちマジで言ってるよ。えっ、なに?俺も賛成した方がいいの?まっさかー。
「だそうだけど、蓮はどうするんだい?」
俺が決めるんですか?さすがにちょっとなー。
「ここに住むって言っても、引っ越ししなきゃいけないわけだろ?それは、どうするんだ?」
よし、ここはもっともなことを言っておけば脱出できる。
「その点は大丈夫だよ?」
「は?」
「家は引っ越し会社とかも経営しているから大丈夫さ」
ねえ、この人の家は結局何をしているんだ?
「・・・心の家は何をしてるんだ?」
「うーん、私も何をやっているのかわかってないんだ」
「いやいやいやいや、引っ越し会社持ってたり、アパート持ってる方がすげえよ!?」
やっぱ、こいつすげえよ。主に家が。
「それでも、両親は私の好きなようにしていいと言われてるんだ」
「そ、そうなのか」
「というわけで、問題はなくなったけど・・・どうする?」
くそう、このままでは本当に住むことになる。
「いや、でもこんなかで男子は俺だけで、みんなは女子じゃないか。いろいろと問題があるだろ?」
「たしかに、そうだね」
よし、ナイス!桜姫!・・・が、
「でも、、問題はないんじゃないかな?」
「なんで?」
「みんな、了承していればいいんだから。みんなは、どう思う?」
「蓮君なら問題ないんじゃないかしら」
「そうですねー」
「わたしも大丈夫だよ。むしろ嬉しいよ」
「そうだね。蓮なら大丈夫だと思うよ」
逃げ場がなくなりました。・・・もうやだっ。
「それで、どうする?蓮」
「・・・いや、でも。すずちゃんは、1人暮らしだからいいとして。みんなは、親の許可を取らなきゃダメなんじゃ?」
勝った、計画通り。と、思うじゃん?
「大丈夫、もう許可取ったから」
「私たちは、もう取ったよ?」
「はええよ!?いつ取ったんだ!?」
「企業秘密」
どうやったんだ、ほんと・・・
「はぁ・・・わかったよ。もういいよ。わかったよ。住めばいいだろ?」
「はい、決まりー」
うわ、うっざ。反応がうぜー。
翌日
マジで引っ越しちゃったよ・・・しかも、ほんとどうやって許可取ったんだ?まあいいや。
「おっ、来たな。蓮」
「みんなはもう来てるのか?」
「ああ、じゃあ入ろうか」
「そうだな」
「蓮は、ここな」
どうやら、俺は『201』らしい。
「わかった。ありがとう」
中に入ると、すでに片付いていた。早いな。
とりあえず、荷物おいてリビングに向かった。
リビングに行くと、みんな集まっていた。
「それじゃあ、はじめようか」
いきなりなんか言い出したぞ?
「何をだよ?」
「れなくん、ここに住むんだから、ある程度決めておかなきゃいけないからだよ」
「ああ、なるほど」
「それじゃあ、一番の問題だが・・・料理はどうする?」
沈黙。ここで、沈黙する必要あるの?おかしくね?
「ところで、蓮。料理できる?」
「ん?あ、ああ。できるけど・・・」
「なんか、作って」
いきなりだな。というか、今作る必要あんの?まあいいや。
「わかった。何をつくればいい?」
「そうだな・・・ハンバーグでいいかな?」
「おっけ、ハンバーグね」
なぜか、ハンバーグを作ることになった。
1時間後
「できたよ」
「早かったな」
「そんじゃ、食べてみてくれ」
「「「「「いただきまーす」」」」」
みんなが、食べ始めるや否や。なんか、みんな下向いているんだけど・・・どうしたんだ?
「みんな、どうしたんだ?」
「いや・・・なんていうかね」
「その・・・なんていえばいいのかしら」
「なんていえばいいんでしょうか・・・」
「・・・そうだね」
「これは・・・なんていえばいいんだろう?」
え、マジでどうしたんだ?
「ほんと、どうしたんだ?」
「「「「「負けました!!」」」」」
えー!?なにに!?
「なにに、負けたの」
「・・・女として負けた気分」
「蓮君が、こんなに料理がうまかったなんて・・・思わなっかったわ」
「じゃあ、決まりだな。蓮、料理よろしく!」
「わかった。料理は、任せてくれ」
「意外と早いな」
そりゃあね、どうあってもやらせる気だったんだろうからな。
その後は、いろいろと決めていた。
マジで住むのか・・・この先、どうなるんだろう?
こんにちは、妖夢です。いかがでしたか?何かあれば、教えてください。
では、また次回。