第七話:終焉
「 、 。」
「 、 、 。」
「 。」
「…、 …。」
「さ……に。」
「 ?」
「最期に手紙を残したい。」
「…か に…。」
「ありが… 。」
カサリ
久しぶり。奏葉水仙だ。
まだ覚えていてくれているか?
覚えていないならこの手紙をすぐに捨ててくれて構わない。
覚えているのなら二枚目まで見てくれ。
カサリ
本当に久しぶりだな。
とは言っても一年ぶりだが。
俺は最初にお前に会った時に言ったよな。俺の名前は『コード2112』だって。
あれは本当だ。
水仙なんて人間はこの世にいない。
むしろ俺は人間ですらなかったのだから。
お前が読む頃には俺がニュースに出ているだろうと思う。
何て言ったって俺は戦闘兵器だからな。
カサリ
そうそう。一つ言い忘れていたことがあるんだ。
もし俺が帰ったときの為に。
お前のとこの双子には約束は守れないかもしれない、と伝えてくれ。
瀬矢には例の話、承知したと伝えてくれ。
そして、お前には。
カサリ
ありがとう。
「ちょっと…」
俺は今アメリカ大陸の真っ只中にいる。
俺を取り囲む数百万の兵隊と何千もの戦車や戦闘アンドロイド。
なるほど。アメリカはこれほど俺を危険視していたわけだ。
ならば。
この俺の恐ろしさ。
身を持って知るがいい。
俺は泣いていた。
「遅すぎるよ。」